Where the Crawdads Sing

著者 :
  • G.P. Putnam's Sons
4.19
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  • (1)
本棚登録 : 80
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・洋書 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780593085851

感想・レビュー・書評

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  • 本屋でも店員さん一押しでよく積み上げられてたし、ネット上でも高評価ですごく話題になっていたのは2年前くらいだったと思うけど、最近友達が読んで「すごく良かった!今年読んだ中で一番!」と言っていたのを聞いて、やっとこさ読み始めました。いや、ほんとに良かった。Amazon.comで86%の人が★5つで評価してる事実に納得。ずっと前に、オーディオブックのサンプルを試し聴きした時、物語の舞台がNorth Carolinaということで南部訛りの会話があって、「ちょっと聴きにくいかもなぁ…」と思ったことは覚えていたんだけど、今回改めてオーディオブックで耳読書してみたら、その訛りがストーリーに臨場感を出しててとっても良かった。

    町から離れた湿地帯で家族とひっそりと暮らす少女Kyaが、家族に去られた後、町の人々に距離を置かれながらも一人でなんとか生き延びていこうとする姿が描かれてるんだけど、その湿地帯の自然の豊かさと、Kyaの逞しさ、そして彼女に優しくする一握りの町の人達の温かさが際立つ作品。主に1950年代から1970年にかけての物語だけど、黒人に対する当時の制度が描写される中で、白人であるKyaが”Marsh Girl”という名前で町の人から疎まれる一方、黒人の夫婦が自分達の娘のように彼女の面倒をみようとするシーンに心が和む。Kyaが一人で孤独に耐えながらも、彼女の唯一の友達から読み書きを学び、湿地帯の自然を親代わりに成長していく中で、親しくなった人達がやはり自分のもとを去っていく現実に繰り返し絶望し、そしてある日殺人容疑で逮捕されてしまう…という、最初から最後まで心がワクワクするようなストーリーでは決してないけれど、それでも、Kyaという強い心をもった少女が自然の中で美しく、逞しく成長していく姿がありありと想像出来る本で、まるで彼女の半生を疑似体験している気分にさせてくれた。自分以外の誰かの人生を本を通して体験出来るっていうのが、本の醍醐味なんだよなぁ…ということに改めて気付かせてくれた、そんな本でした。いやー、読んで良かったなぁ。

  • 今年これまでのイチオシ作品。北カロライナの湿地帯を舞台にした作品で、自然の描写が物凄くいい。ぐいぐい引っ張られて一気読み。6歳で一人で湿地帯に住むことを余儀なくされた少女Kya(カヤ)の成長と20年近く後に起こった事件が交互に語られる。Kyaの孤独とそれを包む湿地帯の描写に圧倒される。後半人間と湿地の生き物の行動がKyaの中で比較されていく様子もいい。色んな意味で信憑性を疑ってしまう部分もあるが、そんなものはどうでもいいくらい自然の描写に酔いしれた。

    湿地帯の動植物の描写が半端なく凄いと思ったら、作者は動物行動学で博士号取った人だった。アフリカでのフィールドワークの様子を綴ったノンフィクションを何冊か共同執筆していて、こちらが初の小説。これからも小説書くのかな?書くとしたら、同じようなものにしないで欲しい気もする…。なんとリース・ウザィスプーンが映像権を取得しているとかで、映画化が進んでいるようなんだが、観たいような観たくないような…。

  • 3日間で読み終わった、最近で1番面白いと感じた本だった。最後まで主人公のKyaの気持ちと詩をおり混ぜながら書かれていて、次へ次へと読みたくなる話だった。
    最初が南部の独特ななまりが読みづらいと感じていたけど、それ以上に自然の細部まで描写されていて情景が思い浮かぶようになっている。
    120%おすすめできる本だった。

  • 英語読むのは時間がかかる、、、優しくなったと思ってたお父さんがまた不機嫌で乱暴なお父さんになってしまったところで、足踏み状態。さて、どうなりますか。

  • A best selling mystery that will be made into a movie by Reese Witherspoon this year! You cannot stop reading it to see how the main character, Kya can survive her circumstances or what? Easy to read, so good choice for English learners, too!

  • 2021.03.05 02:10
     こんな時間に読み終わって一人で涙ポロポロ。いや音的にポロポロよりヒィィィーーンが近いかも。感動しすぎてあわあわしてる。

     湿地帯で暮らす少女Kyaは、六人家族の末っ子だった。父親の暴力に耐えかねて母親は家を出ていき、兄弟たちも順々に去っていった。最後に父と二人で家に残されたKyaだったが、ある日父親も失踪してしまう。身寄りもなく、学校にも通わせてもらえず、誰も寄り付かない湿地の荒れ果てた家で、Kyaは一人ぼっちで生き抜くことを余儀なくされた。物心ついたころには、兄弟の名前も顔もうっすらとしか思い出せなかった。

     出て行った母親とがいつか戻ってくると信じ、常に台所を綺麗に整えて、どんなに微かな物音にも耳を澄ませた。読み書きを教えてくれた幼馴染のTateに淡い好心を抱いた。言い寄ってきた町の人気者Chaseを介して、同年代の“普通の”子どもたちと“普通の”交友関係を築くチャンスがあるしれないと期待もした。でも、彼女の希望が叶えられることはなかった。湿地帯で二人きりで遊んでいるときは何の違和感も持たずに楽しく過ごせても、そこを一歩出て街に戻れば、少年たちは彼女の“普通じゃなさ”を思い知った。野生的で、浮世離れしていて、見たこともないタイプの人間。何を言おうか何をしようか、全部が恐る恐るになる。傷つけてはいけないもの。気安く触れてはいけないもの。興味。畏怖。怯え。そして大人たちの彼女に対する根強い、冷淡な偏見。無力で未熟な少年たちには、彼女の元に留まることはできなかった。

     守られた約束も、言葉通りに続いた愛も、ひとつもなかった。信じていた相手に裏切られ、町の大人たちからは好奇と侮蔑の目で見られ、Kyaは何度も絶望した。どんなときも彼女を受け入れてくれるのは、湿地帯の広大で美しい自然と、そこの棲む生き物たちだけだった。そしてもう誰も頼らない、一人で生きていくと心に強く強く誓ったKyaは、読んでいるこちらまで息が止まってしまいそうなほどの孤独と静寂の中で生きることを決意した。

     彼女が噛み締めていた孤独こそが「孤独」という言葉が本来的に持つ意味や感覚なのだとしたら、今まで私が「孤独」と思っていたものはいったい何だったんだろうと呆然としてしまうくらい、衝撃的なレベルの深い深い孤独がそこにあった。全体を通じて会話文は圧倒的に少なく、彼女がどれほどの静寂の中で生きていたかが伝わってくる。

     しかしそんな日常が一変する事件が起きる。Kyaは町で起こった殺人事件の容疑者として逮捕されてしまったのだ。1950-70年代の物語だから、男女差別や人種差別も色濃く残っているし、裁判も今だったら絶対ありえないような不透明で根拠のない証言を元にどんどん進んでいってしまう。緊張感がありすぎてx読みながら何度か「あれ私いま呼吸してる?」ってなった。そして結末に息を呑んだ。何度も。あぁこれが「息を呑む」ってやつか、と幽体離脱したような気分で感じた。読み終わってしばらく動けなかった。
     
     今まで読んだ本の中で一番好きかもレベルで心が震えました。過去にブクログでつけてきた評価を全て一段階下げて一生この本だけを孤高の★5に据え置きたいくらい。

     ついでに言うと、生物学的な用語が多くて読み終わったとき一生使うことはないであろう沼関連の単語にめっぽう強くなった気がした。日本語で読んだらまた違う感じ方がありそうなので、そのうち買おうと思う。

  • 昨年読んだ中で、1番の作品。
    自然描写が素晴らしく
    まるでその場にいるかのように
    どんどん引き込まれていきます。

    自然と共に自然の摂理に従い生きた
    主人公kya
    1人の女性の強さ、瑞々しさが
    読後も何度も心に迫ってきます。

  • 2020.01.04

    ハリーポッター以来の洋書だったので、最初は本のリズムが掴めず、読みにくいなって思ったけど、読み進めるうちに、段々と本にのめり込みました。Kyaが少女から女性に成長する描写、自然の描写が素敵だったー。

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