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Amazon.co.jp ・洋書 (400ページ) / ISBN・EAN: 9780593418598
感想・レビュー・書評
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そういう時代が、そういう暮らしがあった、という事をほんの少しとはいえ体感できる感じはいいな、と思った。ただ、どうかな、物語としてはそこまでグイグイ引っ張られる感じではなかった。
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Audibleで。ナレーターはShayna Small。
話題の本。かつて白人の農場主から、解放奴隷となった息子に引き継がれた土地Mallardでは、黒人たちは肌の色が明るいことを誇りとし、よそ者との結婚を拒むことなどでその明るい肌を保ってきた。とはいえ白人が町に入ってくるとたちまち差別される立場になってしまっていることには変わりはないのだが。創始者の子孫である一卵性双生児のDesireeとStellaは、今は貧しい暮らしだが、色が白く美しいと評判だった。10代で町をでた二人は、その後一人は黒人と結婚して町の誰よりも「色が黒い」娘を連れて故郷に帰り、もう一人は白人のふりをして裕福な白人と結婚し、娘も自分を当然白人と信じて育つ…。
日本にも差別はあるし、黒人差別もあるが、アメリカでの黒人の立場やレイシズムの問題というのは、なかなか私にとっては理解しづらかった。今でも十分理解はできていないのかもしれない。黒人に対する暴力やそれに対する無関心・許容についても、正直Trayvon Martinのころは犯人が特に変な人なのかなという意識で、社会全体に広く潜んでいて、白人には見えないかもしれないが一皮むけばすぐそこにあるものなのだという感覚は数年前までなかった。本作で扱われるような、passingやcoloringの問題は特にわかりにくい。
passingを扱うことで、同じ世界が黒人と白人にとってどれだけ別世界になりうるのかが、よそ者である私にも垣間見られて、言葉が適切かわからないがとても興味深かった。とはいえ、難しい社会派小説というより家族の大河小説でもあり、三世代の主に女性の人生の話でもあって、サスペンスもきいていてリーダビリティが高く、先が気になってどんどん読めた。
思えばこれまで、英米の作品では白人作家の本を読むことが圧倒的に多く、アジア系は読んでも黒人作家の作品はほとんど読んでこなかった。イギリスのAndrea Levyは面白かった記憶があるけれど、気が付いたらToni Morrisonすら読んでないし…。
読みごたえがありました。★4 +くらい
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