Too Big to Fail: The Inside Story of How Wall Street and Washington Fought to Save the FinancialS ystem---and Themselves
- Viking (2009年10月20日発売)
- Amazon.co.jp ・洋書 (624ページ)
- / ISBN・EAN: 9780670021253
感想・レビュー・書評
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JPモルガンがベア・スターンズの救済をして暫くしての2008年の春から始まって、TARPが成立するまでの内幕を描いています。
とにかく、手に汗握る面白さ。登場人物が多いので、慣れるのに時間がかかるかもしれませんが、慣れてしまえば一気に読めてしまうと思います。一社ごとにページを割くのではなく、短い段落で済ませるのがいい効果を出していると思います。例えばJPモルガンがAIGの財務諸表を精査して混乱しているその時、ゴールドマンサックスでは資金繰りを巡って・・・というような書き方をしているので、読者が飽きない構成になっている。
この金融危機で有名なのはリーマンブラザースが崩壊したことですが、実は、その後の状況も結構深刻で、モルガン・スタンレーやゴールドマン・サックスとて、タイミングが合わなければ潰れていた・・・・。この本を読み終わってみると、この金融危機を上手く避けたのはJPモルガンとウェルズ・ファーゴだけだったのだな・・・。彼らとて無傷では済みませんでしたが、会社存亡の危機まで至らなかったのは、この2社だけ。
それぞれがどんな思惑で、この危機を迎えたのか、誰がリーダーシップを発揮したのか、誰が出来なかったのか。教訓となるものが多く含まれて居ます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
金融業界で何が起こっていたのかがドラマチック的に描かれている本。結構分厚く全部読めてません。。。少しづつ消化していこ!
アメリカの金融業界は日本と全然違うな~
潰れるべくして潰れたのかな~とも思います。