- Amazon.co.jp ・洋書 (48ページ)
- / ISBN・EAN: 9780689711039
感想・レビュー・書評
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フランスの「おかしなスープ」という昔話を再話したものらしい。
最初の印象は、詐欺の手口みたいだな、というもの。高額な水晶玉をだまして売りつける、みたいな。
3人の兵士が食べ物とその日の寝床をもとめてある村を訪れる。ところが、ただでさえひもじい村人たちは兵士らが来る前に食べ物をあちこちに隠してしまう。
素知らぬふりをされた兵士は一計を案じる。持って来させた大鍋を火にかけ、3つの石ころをぐつぐつと煮はじめるのだ。
「〇〇があればもっとおいしくなるぞ」
と兵士が言うたびに、村人たちはなぜかいてもたってもいられず、隠していた食材を運んでくるのだった。
それでけっきょく村中で愉快な宴が始まるわけだ。
なのだが本作を読みながら個人的にとても落ち着かなかった。なにか心ざわつかせるものがあって。
というのはどこか、「ハーメルンの笛吹き」に通じるものがあるぞ、と気がついたから。
まさか、大鍋のなかに村人たちまで入ることになって、たいへん酷たらしい結末になるのではないかと、気が気でなかった。まあ絵本だからありえないのだけど、でも。
考えてみたら、本作にどこかぞっとするのは、人間のふだん隠している動物的欲求がすなおに描かれているが、それを実現するために他の動物ではなかなか思いつけない知恵を使っている姿に、だろうと思う。
上の宴だって、一見楽しげだけど、一触即発の状態だともいえる。祝祭ってもともとそういうものだし。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
フランスが舞台の話だったのね。なぜかロシアだと思っていた。
楽しいのは強い。 -
図書館で借りた絵本です。
おいしそうなスープで、いい匂いが漂っている気がしてきました。 -
○あらすじ
戦場から家路を急ぐ三人の兵士。
食べ物と一晩の宿を求めて訪れた村で、
どの家からも断られてしまいます。
実は、お腹を空かせた兵士たちに悩まされてきた村人たちが
彼らが到着する前に食糧を全て隠してしまったのです。
これまで同じような状況を経験してきた兵士たちは、
「それじゃあ、私たちは“Stone Soup”を作ることにしよう!」
と、三つの石の入ったスープを作り始めて…。
(あらすじは参考程度でお願いします。)
☆感想☆
図書館にあったので、借りてみました。
どうやら、以前読んだ「Once a Mouse...」と同じ作者さんだったみたいです。
村人に食べ物と泊まる場所を断れてしまった兵士たちが、
言葉巧みに隠してあった食糧を村人に持って来させるっていう話です。
ただ、実際にこう上手くいくんだろうか…?
私的には、ちょっと疑問でした(苦笑 -
くもんすいせん図書4A(年中レベル)7/20。
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(4歳1ヶ月)オーディオブックあり。
trudge:重い足取りで歩く、peasant(ペザント):農夫、小作人、barley(バーリー):大麦、well:井戸、give away:ただであげる、draw near:引き寄せる -
有名な昔話。3人の兵隊さんが、石入りスープを作ります。<BR>1,093語、48ページ。
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●YL2.4 総語数933 コルデコット賞オナー 『がらがらどんのMarcia Brownさんの絵です。兵隊の教える美味しいスープの作り方♪お手伝いする村人も楽しそう。みんなHappyだから、これでいいよねー!」 ★audibleで音源購入可
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YL:2.5
語数:1060