Brokeback Mountain

  • Scribner (2005年12月2日発売)
4.25
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Amazon.co.jp ・洋書 (64ページ) / ISBN・EAN: 9780743271325

感想・レビュー・書評

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  • トーマス・サヴェージ「パワー・オブ・ザ・ドッグ 」を読んで、2、3日魂を抜かれたようになってしまった。(犬の力 by 詩編、恐るべし)

    ああいう感じのものをもう少し読みたい、という一心で図書館の翻訳もの文庫コーナーをさまよったのだが、何も思いつかず、結局、「パワー・オブ・ザ・ドッグ」の書評に「ブロークバックマウンテンを彷彿とさせる」と書かれていたのが記憶にあり、これを借りてきた。

    映画はずいぶん前に見たのだけど、全く記憶に残っていない状態で読んだ。

    非常に心揺さぶられた。
    パワー・オブ・ザ・ドッグとは違う意味でまた魂抜かれた。
    とても短い小説なのに、みぞおちあたりに激しく突きあげてくるものがあり、何度かたまらず涙がこぼれた。

    いやしかし、英語が難しかった。
    手にしたとき、驚くほど薄いので1日で読んでしまうかな、と思ったのだが、4日くらいかかった。
    貧しくてろくに学校を出ていない田舎の労働者たちが登場人物なので、いわゆる「eye dialect(視覚方言)」で書かれていて、会話が特に難しい。
    いつもは強い味方の「文法」が全く役に立たず、かなり苦戦。
    そういう場合、意外に「音」が頼りになるので、つまづくたび、何度も声に出して読んだ。(端で見るとちょっとまぬけだけど)

    でも、難しいけど、これは英語で読むべき小説なんだろう、と思った。
    理由はうまく言えないが、日本語にできない類の文章、という気がした。
    翻訳版を見ていないので想像で言っているけど、日本語で読むと全然違ってしまうのではないかしら。
    幼少時代に受けた暴力とそれを生んだ貧困、人生に多くを望まない男たちが唯一激しく欲したもの、きっと地球上の多くの人たちが感じている孤独、そうしたものが、読んでいてものすごい力で激しく心に訴えかけてくるのだけれど、それは、この荒々しくも淡々とした原野のような文章からくるような気がする。

    ところどころでどうしても分からない文章があって、有名作品なだけに、海外のSNS(今回は特にゲイの人たちのコミュニティーが熱い)がすごく助けになるので、読みながら検索して見ていたのだが、そうしたコミュニティーサイトだけじゃなくて、教科書ガイド的なサイト(Spark Noteとか)でもこの小説が取り上げられていて、詳しい解説があって驚いた。

    この作品、まさか海の向こうでは高校生が教材として読んでいるのだろうか?
    日本の教育関係者では絶対にありえないチョイスだと思うんだけれども。
    それとも、Advanced levelの自習用としてそうしたサイトが独自に取り上げているだけなのか、私にはちょっと分からないけれど・・・

    正直、私が先生だったら10代の若者にこの作品を教えられる自信はまったくないが(高校生がこの作品を読んで流す涙と、私がこの作品から感じる痛みの涙は意味が全然違うような気がするので)、でも、自分が高校生だったら、羅生門とか山月記とかよりは、このブロークバックマウンテンをじっくり読む方がだんぜんやる気が出る、と思った。
    いや、山月記も羅生門もどっちもおもしろいけど!
    でも高校生的にはそれらは先生に忖度して読む作品、という感じで、勉強を忘れて本当に自分のために読むなら断然ブロークバックマウンテンだろうと思う。

    映画もいつかもう1回ちゃんと見よう。

  • He is suffused with a sense of pleasure because Jack Twist was in his dream.

  • 短編の素晴らしさ、怖さを感じる小説。無駄のなく、そして容赦ない筆致。

  • とてもとてもよかった。

    風景や天気がキャラクターの心情やテンションを反映してあって、EnnisとJackの関係にもつながっている。満月は二人の情熱、曇りは不安そして雷は事の前兆だったり。
    マウンテンという自然溢れるところっていうのもポイントなのかな。自然には人間の本性を引き出すっていう力があると思うんだ。そんな自然の中にふたりきりのEnnisとJack。恋に落ちるなというほうが無理な話なんじゃないかな。

    この時代背景とワイオミングという場所がふたりの関係をより難してても、20年という長い年月、お互い想い続けてたなんてなんて切ないの。

    Annie Proulxに拍手です!

  • アン・リー監督のアカデミー賞受賞作品の原作。
    カウボーイの会話は文法がちょっとあやしい。

  • 淡々とした、でも重みのある物語。映画の方がずっと綺麗な作りな気がするなぁ。

  • とても薄くて、全部で1万語にも満たない作品ですが、語彙は結構難しいです。辞書なしには読めなかった。自然の風景の描写がとても美しいし、静かな中に揺れる感情が現れていてオススメです。

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