The Thirteenth Tale

  • Washington Square Press (2007年10月9日発売)
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780743298032

The Thirteenth Taleの感想・レビュー・書評

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  • 今まで誰にも自分の生い立ちを明かさず、神秘のベールで包まれていた有名作家のVida Winter。これまで記録に残っている彼女にまつわるbiographyは、全て彼女が作り上げたfictionでしかなく、自分の素性を誰にも語ろうとはしなかった。ある日、そんなVida WinterからMargaretの元に「自分の真実を話すから、biographyを書いて欲しい」と手紙が届く…。

    というところから始まるこの物語。図書館で見つけた、本が何冊も重なった絵が表紙のこの本。前から気になってたんだけど、ようやく読めました。

    始まりから終わりまで、なんだか薄暗く、ちょっと奇妙なトーンで進行。それがこの本のミステリアスさ。最初はどんな展開になるのかがわかんなくて読むスピードが遅かったけど、物語が進むにつれて「おおぉ!?」と先が知りたくなります。最後のほうは一気に読んじゃった。Vida Winterという作家の過去を紐解く中で、Margaretも自分との過去と向き合い、気持ちの整理をつけるという、1人の女性の成長の話でもあります。

    しっかし、最後に全ての糸が繋がった時はちょっと感動。なるほど!!とプロットの面白さに唸ります。全てのからくりが解けた後、もう1度最初からそれを念頭に置いて読み返してみたいなと思った。しばらく時間を置いてから挑戦してみよう…かなぁ。話のトーンは薄暗いながらも、最後の最後でちょっと温かい光が差し込んできたような、明るい希望がある余韻を残しての終わり方が良いです。

  • 話はとても丁寧に語られていきますが、最初から一つ一つの章に布石を置くように謎が語られ、事実が発見されの連続です。だから続きがどうしても知りたくなる。一つ一つのエピソードが最後には一つになる。主人公の若き伝記作家は自分の中に苦しみを持ちながら生きる女性。父親の営む骨董本を扱うお店で育ちます。友達は古い本。いつも「死」と向きあって生きています。彼女が扱うのも「死んだ」作家についてです。その彼女が有名な作家Vita Winterから依頼を受けるのですが彼女の過去は謎だらけ、彼女の過去はいままでにも伝えられているのですが、真偽のほどが分からない。その本当の過去をミステリーのを解く探偵のようにMargaretが答えを出していきます。死んだ過去を。

    謎解きが面白いのと、話の雰囲気がもうイギリスが舞台でしか語ることができない内容です。GhostにTwins、governess(女家庭教師)そしてTruth。これがキーワードになって、イギリスのお屋敷にあるベルベットのカーテンが何層ににもかさなって掛けられているのを一つ一つカーテンを通っていくような感覚で読み進みました。秘密の上にまた秘密。ブロンテの雰囲気を知る方には必須!って感じの話しです。「ジェーン・エア」が読みたくなります。昔スカーボローという場所に1人でふらふらしている時に見つけた姉妹のアン・ブロンテのお墓をなぜか思い出しながらも読んでました。
    話にかげりがあるというか、なんというか、この感じやっぱりGothicともいえます。まあ中には「そうくるか!」というエピソードもない訳じゃあありませんが、あくまでフィクションですしね。意外性が大事。舞台のすべてが実在の場所という訳ではないようですが、実によくできています。(思わず地名を調べて航空写真を眺めた私。ムーアと緑のコントラスが懐かしい)最後のところでは涙してしまうシーンもありました。

  • 素敵な本だった。声に出して、イギリス英語の発音で読んだり聞いたりしてみたくなる本。

    文体が良かったのと、描写も良かったので人物もどれも魅力的。加えてミステリーの要素まで入っていたのは最高。え?と思いながら読み返したくなる本。

    なんとも語り手が紡ぎ出す哀しくて寂しい物静かな雰囲気が本の世界に引き込んでくれる。きっと作者の読書中毒は主人公に投影されているんだろうなと思わせる程、本に対する愛情は本好きならうなずける描写ばかり。双子が片割れを失う喪失感は双子にしか分からないと思うけれども、作者が双子でないにも関わらずそれが主題になっているし、深く描かれているのが興味深かった。

    イギリスの景色や邸宅の描写も良かったし、割とさりげなくハッピーエンドなのも素敵だった。

  • Everybody has a story.

    page turner, a pure pleasure to read.
    個人的な瞑想とか哲学にふけらずに、社会の問題とかにも思いをはせずに、ただ先を気にしてページをめくる。そんな小さい頃の読書の楽しみを、感じさせてくれる本でした。
    正統派ゴシックの型を踏んでいるようだけど、埃くささを感じさせない語り手の技術は素敵で、感情や光景の表現一つ一つが絶妙にみずみずしい。
    原語で読んだ方がしっくりとくる類の本。

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