- Amazon.co.jp ・洋書 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9780747266686
感想・レビュー・書評
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そもそもはBBCラジオドラマの方を聞きたかったけどメディア化にまだ時間がかかりそう、という理由で小説版を読んでみた。なかなかおもしろい。かなり血なまぐさい描写もあったのでMister Croup, Mister Vandemarが登場するたびに冷や冷やしたり、後半の急展開に圧倒されたり、飽きずに一気に読み通してしまい、読み切る早さに自分でびっくり。終盤、主人公のRichardがLondon Aboveに戻ってからの感覚は、海外長期滞在して帰国した直後の自分の心境と重ね合わせてみたり。最終的に彼はAboveとBelowのどちらに属するのか決断することになるけど、時折『あっちの世界の方がよかったかなぁ』なんて思ったりしながらも、自分の決断を信じて生きていくんかな、と思いました。ちょっと衝動的なきらいはありますが。
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著者朗読オーディオにて。
ロンドン地下には街の記憶の影と魔法でできた地下世界(London Below)が広がっている。この世界に一度取り込まれた人は、地上(above)の世界での存在が霞んで居場所を失ってしまう…という話。
こういう互いに重なりながら交わることができない異世界の設定わりと好み。時に血生臭いダークファンタジーながら、ハロッズやHMSベルファスト軍艦や地下鉄駅やらが出てくるから、実物を知っている人にはその点も楽しそう。
ロンドンの獣、ネズミ語を話す者、キノコ人間、ヴェルヴェット、復讐を待つ天使等々、怪しい世界設定が物語以上に楽しかった。
BBCのラジオドラマ版が、ジェイムズ マカヴォイ主演でベネディクト カンバーバッチも出ていると知って、俄然興味がわいた。探してみよう。