The Next 100 Years: A Forecast for the 21st Century

著者 : GeorgeFriedman

• Anchor (2010年1月26日発売)

感想・レビュー・書評

[maimai1012さんの感想 · 2010年8月14日]

地政学の視点から2100年までの世界情勢を大胆に予測。
2009年発売すると同時にthe best book of the monthに選ばれ、あまりにも大胆で鋭い予測から話題沸騰となった。

中国やインドは政治不安、軍事力の限界、ナショナリズムといった問題から弱体化していき、2020年にはロシアとアメリカの間に第二の冷戦が勃発する。過去にもそうだったように、戦争とともにアメリカは経済的発展を遂げ、ますます覇権国としての力を強化する。

2040年頃にはアメリカ、日本、トルコが大国となり、あらゆるハイテクを駆使した宇宙戦争が始まる。月面からの攻撃、Thanks giving dayを狙った攻撃などかなりリアルな想定がSF映画を彷彿させる。そして、2100年には大国となったメキシコが米国と激しく覇権を争う。

あまりにもリアルすぎる内容に賛否両論あったそうだが事実を冷静かつ多角的に捉えると、規則的なサイクルで人類の歴史が繰り返されているということと、そのことによって未来は予測可能になることがこの本から学べる大きなラーニングポイントなのではないだろうか。

地政学という古典的手法と、あくまでもファクトをベースに立てた独特の見方やロジックの組み立ては非常に素晴らしく、ヨーロッパやイスラム諸国の歴史の見方、考え方についてはとても勉強になった。

[Fionさんの感想 · 2010年8月2日]

２１世紀に世界が直面するだろうで出来事を予言した本だが、もちろん単なる戯言ではない。冒頭で地政学的視点で歴史を振り返り、そこから起こりうる近未来を分析している。

The Next 100 Years
http://fionfion.seesaa.net/article/148127591.html