A Thousand Years of Good Prayers: Stories

著者 : Yiyun Li
  • Random House Trade Paperbacks (2006年9月12日発売)
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780812973334

A Thousand Years of Good Prayers: Storiesの感想・レビュー・書評

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  • 翻訳本を読んで、原書が英語であることを知り、だったら
    少しでも読めるかなと試してみた。全体的に読みやすかった。
    でも私には翻訳の方がしっくりくる。英語力のなさによるの
    だろうが。それ以外にも翻訳家の方のセンスがとてもいいの
    だと思う。あと、この装丁はいただけない。

  • 主に現代中国の人びとの日常(中国に生きる場合の「日常」)の中で、人と人の関係に軋みが生じる瞬間ばかりが集められた短編集。


    “After a Life”の、寝たきりの若い娘を隠すようにひっそり暮らす夫婦の生活が、夫の不倫に悩み喚きながら夫婦の生活にばたばたと侵入してくる女性によって掻き乱される展開や、“Love in the Marketplace”の、身体を傷つけさせることで金を稼ぐ男に、結婚に失敗し周囲に笑われて生きる主人公が鬱憤をぶつけようとする光景。
    日本では見られない種類の「抑圧」を抱えているからこそ、それが吹き出た瞬間の形・日常の捻じ曲げ方も、なんとなく中国的に思える。


    表題作A Thousand Years of Good Prayersがやはりとても良い。
    必要な誰かと「話さない」ことで、また、親しくしてはいけない誰かと「話す」ことで歪む関係を描いた作品。家族や結婚相手とは話せないのに、職場でタイムカードを切ってくれる少女や、公園で知り合ったイラン人のおばあちゃんとなら、とめどなく会話できる。あと、中国語だから話せないことが、英語だから話せる、というケースも。

    近しい間柄であるからこそ、うまく話せなかった父娘がすれ違う最後は、しんみり悲しいけれど、随所に織り込まれる中国の故事が良い。

    親子、恋人、友人、敵味方、私たちの周りの関係ができているねは、ずっとずっと昔に、誰かが「こうであるように」と祈ってくれたからなんだって。
    ちょっと素敵です。

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