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- Amazon.co.jp ・洋書 (512ページ)
- / ISBN・EAN: 9780857204080
感想・レビュー・書評
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良い国家には犯罪は存在しない、スターリンの国家は良い国家だ、だからスターリンの国家に犯罪は存在しない、という論理のもとに、恐怖政治が敷かれた社会で国家保安省の捜査官として働く主人公に起こる悲劇(?)を描いた小説。2015年に映画化されたらしく、TSUTAYAの雑誌でDVDの宣伝を見て知った。まだ映画は見たことない。
初めのページのEvening Standardの宣伝文句に書いてあるように、オーウェルにダン・ブラウンを足したような小説。面白くて、飽きずに読むことができた。ロシア人の名前が読みにくいせいで覚えにくく、読みながら誰だったっけこれ?と思うのがあるのと、終盤の展開がものすごい速くて、出来過ぎているだろ、とか突っ込みたくなってしまうけれども、面白かった。最後の著者へのインタビューにも書かれているが、ソ連という国家自体がこの小説のキャラクターになっていて、効果的に読み手に恐怖を与えている。
英語は高2後半くらいで読めるかというレベル。What little breeze there might have been was soaked up by the prisoners lucky enough to sit on the benches. (p.380) とか、関係形容詞のwhatが使われてるな、と思って、これをどう問題に活かそうか、前半部分を並べ替えで出したらすごい難しいんじゃないか、とか関係ないことを思って読んだ。(16/04/17)詳細をみるコメント0件をすべて表示
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