Lessons in Chemistry: The multi-million-copy bestseller

  • Doubleday (2022年4月5日発売)
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Amazon.co.jp ・洋書 (400ページ) / ISBN・EAN: 9780857528124

感想・レビュー・書評

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  • フォローしている海外の読書家のPodcastで紹介されていた本。重くなくサクッと読めて、かといってロマンス一色のChick Litではない本を耳読書したい気分にピッタリかなと思い、オーディオブックを聴いてみた。最初に想像していたような軽い話ではなかったけど、結果的に★5つの、最後には元気をもらえるとーっても良い本だった。一言で片づけてしまうと、フェミニズム…というラベルになってしまうのかも知れないけど、女性として勇気づけてもらえるような、いわゆる”Girl Power”の本質を主人公と一緒に体験出来るストーリー。

    近年になってようやく、男女の平等(Gender Equality)に関して世の中の人々が真剣に取り組み始めたようなイメージがあるけど、今より半世紀以上も昔の、現在に比べて『女は家で家事と子育てだけに専念するべし』という考えが根強く蔓延していた1960年代、1人の女性、そして化学者として、当時の女性達が置かれた境遇に意義を唱えたElizabeth Zottという愛すべきキャラクターの話。職場である研究所の同僚で、既にノーベル化学賞にノミネートされたりして有名だったCalvin Evansと恋に落ちたりするんだけど、彼との恋愛模様そのものに焦点が置かれているのではなく、そこから発展するElizabethの人生がどのように変わっていくのかや、彼女と関わるようになる周りの人々との人間模様、そしてなにより当時の世の中の女性達が男性に比べてどれだけ蔑ろにされていたのかという事実がくっきりと描かれている。周りにいるほとんどの男どもより聡明で器用で常識のあるElizabethが、ただ単に『女性だから』という理由だけで真剣に受け取ってもらえなかったり、頭脳が足りないに違いないと思われたり、男性に比べて給料が低くて当然だとされたり、とにかくフィクションだとわかって聴いていても読者として憤慨してしまうような理不尽な扱いを受けまくる。Calvinを心から愛していても、当時の女性として、「Calvinと結婚したらMrs. Calvin Evansになってしまい、Elizabeth Zottという人間はこの世から消えてしまう」という考えにより、彼との結婚に前向きになれなかったり(昔はそれが女性にとって当たり前で、みんなそうしていたんだなぁと改めて考えさせられた)、そのような男性中心社会が女性に対して押し付けてきた慣習やレッテルが作中にこれでもかというくらい登場する。キャラクターの中には、Elizabethと同じく女性であるにも関わらず、一般的に社会で受け入れられている女性像に当てはまらない彼女を攻撃しようとする人も登場したりして、そんな面も当時の時代背景を表している。そんな男性社会を、人にどう思われようと気にせず、我が道を貫き通そうとするヒロインElizabeth(一点集中型で、因果関係をあまり考えず、自分の意見は決して曲げない性格が極端過ぎるところがあるのは否めないけど)が障害を乗り越えながら進んでいく中で、ひょんなことからテレビで料理番組を担当することになり、それがきっかけで全米の女性達に影響を及ぼすことになる。そこからももちろん紆余曲折があったりするんだけど、Gender Equalityに関しては昔に比べてずっとずっと恵まれている現在においても、女性が読んだらきっと共感出来るシーンが満載だし、なにより女性だからと言って諦めないといけないことなんて無いんだ、という自信をもらえるストーリー。お勧めです。

  • 1950年代の女性が自分がやりたいことをやるために、色々あって、起こって、そして直面する話です。

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