Swallows and Amazons

著者 :
  • David R Godine Pub
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9780879235734

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  • 夏を控えて読むのには最高の児童文学。何度読んでも楽しい。

    夏の避暑でイギリス湖水地方にやってきたウォーカー家。父はどうやら海軍士官らしい。母、長男のジョン、長女のスーザン、次女のティティ、次男のロジャーの四人兄弟姉妹に加え、赤ちゃんのヴィッキーと乳母は湖のほとりの農場に滞在しているが、上の四人は父から手紙で許可を得て、小さなヨット「ツバメ号」で湖の中の島へ渡り、そこでキャンプ生活をすることになった。

    「無人島」生活を謳歌する四人は、ナンシーとペギーのブラケット姉妹に出会う。同年代の二人は湖のほとりに住んでおり、こちらもまたヨットを愛し、空想力豊かな自称「女海賊」だった。すぐに友情が芽生える。

    そんなおり、ブラケット姉妹の叔父、ジムが住むハウスボートがいたずらされる。ブラケット姉妹の仕業だったのだが、ジムはこれをジョンの仕業と勘違いし、その後盗難騒ぎまで起こってしまう。

    ブラケット姉妹の説明でジョンへの疑いは晴れ、ジム船長は彼らのよき遊び相手となる。戦争ごっこやキャンプでの食事などを謳歌する子供たち。

    ティティの活躍でジムのハウスボートから盗まれた大事な原稿も無事取り戻し、来年の再会を約して楽しかった夏は終わりを告げるのだった。

    まだ小学生、中学生くらいの子供たちなのだがその自立ぶりがすごい。そして、その自主性を重んじ、適度な距離から見守るそれぞれの母親たちも偉い。まあ今の過保護な親(アメリカも日本も)たちからは想像もつかない世界だろう。

    何しろアメリカでは、州によっては12歳以下(未満かな?)の子供は大人の監視なしで留守番させてはいけないという法律さえあるのだ。大人の付き添い無しにキャンプなんてとんでもない。

    6人のメンバーの中で一番下のロジャーは7歳とある。他の子供たちの年齢は赤ちゃんのヴィッキーが二歳の誕生日を迎える、という描写以外何もない。

    おそらく長男のジョンは高く見積もっても12歳から15歳くらいではないかと思うのだ。私の推測では13歳くらい(笑)。スーザンが11歳か12歳、ティティが多分9歳か10歳くらい。(これは全部私の勝手な妄想ですので、参考にしないでください。)そう想像して読んでいる。

    二家族の母親やジム船長以外にも、現地の農家の人たちが登場する。毎日子供たちが牛乳をもらいに行く農家の人たちやウォーカー家が滞在している農家の人たちなども親切で、子供たちをあたたかく見守っている。

    何かあればすぐ助けるが、できるだけ子供たちをそっとしておく、という本当に理想的な距離感。その中で子供たちは色々考え、工夫し、たくましく成長していく。

    子供たちに絶対の信頼を置くが、言うことはきちんというウォーカー家のお母さんはなかなかよくできた人だ。

    今回は登場が少なかったが、今後もっと活躍するブラケット姉妹のお母さんも魅力のある人。

    さあ、二年目の夏休みが楽しみだ。このまま二作目のSwallowdale(邦題:ツバメの谷)の再読に進む。

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