Linger

著者 :
  • Scholastic
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本棚登録 : 13
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9781407121086

感想・レビュー・書評

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  • この本は、MarcyFallsシリーズ二作目で読むのを楽しみにしてたにも関わらず、半分ちょっとまでが読みづらかった>< 語り手?が4人になった+最初は人格が好きになれなかったのと、ちょっとストーリーがペースダウンしたからかなぁ。。 でも、暇ができて残りを読み始めたら一気に読了!新登場人物だったColeも後半で急にいい味出してきて、Shiverのときみたいに後半1/3くらいで急展開、あっという間に読んじゃった!Foreverが明日届くから、早く続きが読みたい。物語の詩的・綺麗・切ない雰囲気はまだ続いてます。

  • キャッチコピーがあります。人間が狼男(女もあり)に変身するお話ですがから、ヴァンパイア同様、パラノーマルの分野なんですが、そのパラノーマルというジャンルが本当にふさわしいのかなあと思わせてくれるお話です。

    人間でない主人公が超人的な力を持つわけではなく、ただひたすら悩み、苦しんでいきます。普通の人間が恋して悩み苦しむのとなんら変わりなく。「狼になる」というその非現実さがまるで現実にある、あるウィルスに感染するといった一種の「病気」のように扱われていて、そのハンディを背負って人生を歩んでいくといった形です。だかこそ読者がとても感情移入しやすい。

    1巻よりちょっと話が複雑になっていて、語り部が増えます。だから1巻で主人公二人に焦点があてられていたのが、他の個性の強いキャラクターの視点によってちょっと二人のちょっと押したら崩れてしまいそうなfragileな雰囲気が少しぼやけた感じではあります。それでも切ないですがね。1巻のようにSamが今すぐにでもどうにかなるというハラハラ感がなくなって、ちょっとスローテンポに感じました。強力な新たなキャラクターの出現によって、もちろん主人公二人の場面も減るので、散漫な感じはしかたないです。

    最後の最後の30ページほどですごい展開になって、「もうこれ以上Samをいじめないでぇ~。」状態に。あまりにも悲しすぎ。いつもいつも悲しみを背負って、Graceと過ごすことで時折見せる幸せに、「このまま続くのかな、この幸せ」といった感情を読者に与えるはかなさ。これがこの本の魅力だと思います。

  • Wolves of Mercy Fallsシリーズの2冊目。
    詩的な感じがして、寒さまで感じるような世界観と、狼男のミステリー。

  • 前作「Shiver」と比べ、サムとグレースのロマンスのマンネリ化は若干否めませんが、ミネソタの凍えるような寒さの中で繰り広げられる二人の切ない関係は、まだまだ健在です。本作では、コールという新しい狼人間が嵐の目として登場し、様々はトラブルを引き起こしてくれます。エンディングは、予想していた通りだったので、驚きはしませんでした。最終作ではどのようにまとめてくれるのか、多いに期待しています。

  • Shiverの続編。
    前作からだいぶ間があいてしまったので、物語の詳細をだいぶ忘れてました。
    かといって、前作をさらっと読み返せるほどの英語力もなく。

    狼から人間に戻ったSamはGraceと幸せな日々を送っています。
    Graceは進学先を考えたり将来に積極的ですが、二度と人間に戻れないと思っていたSamは未来のビジョンを持ったことがなく、少し疎外感や焦りを感じたりしています。
    相変わらず「なんかいつもモヤモヤ」な感じが、トワイライトにはない世界です。
    今回は、SamとGraceの一人称のほかに、さらに二人の登場人物の一人称が増えます。
    狼になってしまった兄を救うことができなかったIsabelと、ローティーンに人気のロックバンドのメンバーで自殺願望のあるCole。
    日本語と違って、英語は一人称代名詞の使い分けができないので、時々「今、誰だっけ?」と混乱します。
    (筆者によると、「その登場人物しか使わない単語」とかで書き分けているのだそう。)
    それぞれが癒すことのできない傷を抱えており、その憂鬱さが通奏低音のようにストーリーの奥底で流れています。
    自分自身をやめたいと狼になることを志願したColeが、IsabelやSamと交流していくうちに、少しずつ心がほぐれているさまが秀逸です。

    あらすじだけ話すと100人中100人に「トワイライトみたいなヤツ?」と聞かれますが、このシリーズはもっと繊細で、憂鬱です。
    私的には、こっち(なんて呼ぼう?一応、「Wolves of Mercy Falls三部作」とか名前が付いているようですが、長すぎ!)のほうが売れてほしいです。

  • shiverの続きとして、6月に発売された本です。
    オオカミに変身してしまう運命を持つSamとGraceの恋の続き。読むのをとっても楽しみにしていたので、じっくりと読みました。

    最初の印象としては、なんとなくだらだらと2人の生活のストーリーが続く感じがあって、しかも別の人物がテーマになっているかんじもあり、ちょっと中だるみしてしまいましたが、後半は急展開で驚きます。

    この作品は、いつも思いますがただのティーン向けの作品という感じではなく、深みがあります。

  • 書き出しにすべてがあります。(えっ、ネタばれ?)
    Grace、Olivia、Coleの運命や如何に…第三弾につづく!
    また一年、“Forever”を待つのね。

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