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Amazon.co.jp ・洋書 (320ページ) / ISBN・EAN: 9781408808979
感想・レビュー・書評
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忙しかったので読了までにものすごく時間がかかってしまったのだけど、決してつまらなかったからではないです。むしろ、すごく良かった。
パトリシア・ハイスミスといえばリプリー・シリーズで、映画はめちゃくちゃおもしろいのだけど、原作を読むのは初めて。
いつも英語の本は図書館の少ない選択肢の中から特に深い意味もなく選んでいて、この本も別にハイスミスを読んでみたいとかそういうことではなく、たまたまこの表紙が目について手にしたというだけでした。
でも、これは当たりだったなぁ。
ハイスミスだからミステリーなんだろう、くらいに思って読み始めてビックリ。レズビアンの恋愛小説だった。
1951年出版の小説だが、当時はいろいろ考えた結果、別のペンネームで別の出版社から出された、とご本人によるあとがきに事情がさらりと書かれていたが、時代と内容を考えるとまあ誰でもそうしただろうと思う。
しかし私が考えるレズビアン小説とは全然違って、別にレズビアンの人だけが共感できる本ではなくて、普通に普遍的なことが書かれていた。狭い本では全くない。
私は女の人に恋愛感情を抱いたことは一度もないが、主人公には完全に感情移入して、すべてのエピソードと心の動きが自然に感じられた。
そして、50年代の小説なのに、全然古く感じないのが驚き。和暦で言えば、昭和26年ですよ!
もちろん、ディテールは時代を反映していて、昔の話だと分かるけど(やたらタバコをスパスパ吸うところとか、電話とか、車やNYの描写とか、起こる事件とか)、でも、心理描写については読んでいて全く違和感を感じなかった。
私は英語はネイティブレベルからは程遠いので、もしかしたらネイティブが読むと古臭く感じるのかもしれないけれど。
ちなみに、この本の英語は辞書いらずで平易なので、多読にはおすすめです。
あまりにおもしろかったので、がぜんこのハイスミスという人に興味が出た。
名前でググってみたら、「パトリシア・ハイスミスに恋して」という伝記映画が割と最近(2023年)に公開されていた。
見たいー!
映画のトレーラーを見たら、冒頭で「カポーティも認めた才能」ってあって、確かにカポーティっぽいところがあるなぁと思った。どこがとうまく言えないのだけど。
不思議な緊張感に満ちていて、次々読んでしまうというだけの共通点かも?
その映画のもとになった日記「Patricia Highsmith: Her Diaries and Notebooks: 1941-1995」も読みたいなぁ。
でも、図書館にはきっとないよね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
観たのは映画だけれど、まだブクログにないので。
すごくよかった。こんな恋愛映画だと思っていなかった。(説明をあまり読まずにフィーリングで観にいったから)
ケイト・ブランシェットが素晴らしく美しかった。目線、手の動き、言葉。メリル・ストリープみたいにしつこくなく、でも深みがあって。
女性二人が絡むシーンは私にとって長い気がしたけれど、でも観ていて嫌な想いがするものではなかった。
最後は本当にドキドキした。二人がうまくいくことを心から願い、こっちをむいて、目を合わせて、と思った。
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