More Twisted: Collected Stories, Vol. II

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  • Amazon.co.jp ・洋書 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9781416541288

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  • ジェフリー・ディーヴァー短篇第2弾。本国での初出版は2006年。翻訳をずーっと待っていたが、昨年末「このミス」の文春のコーナーに「今年はディーヴァー長編2作予定」と書かれていたため、また短篇の出番は相当先になりそうだ…と思い、待ち切れずに原書を入手。全16作品が収録。ライムシリーズも1作品含むそうだ。楽しみ。遅読のため、読み終えた順に感想をゆーっくり更新中。【以下ネタバレ(および誤訳)含むため未読の方はご注意】CHAPTER AND VERSEドラッグディーラー銃殺事件の目撃証人にプロの殺し屋が雇われた。証人殺害を警告するメモには“ルーク、12、15”の文字が残されおり、メッセージの意味を読み解くために刑事が奮闘するが…。あの手この手で謎解きしたわりに、あっけないほど意外にシンプルな結末という、さっぱり味。THE COMMUTER月曜日、電車で通勤するビジネスマン。妻からの電話(噂の殺人鬼を心配)、愛人への電話(ご機嫌取り)、取引相手への電話などなど…車内の迷惑をかえりみず、携帯電話をかけまくる。最悪に思えた月曜も恙無く終えた翌日、思わぬトラブルが…。自業自得、とはいえ哀れなラスト。THE WESTPHALIAN RINGアンティークショップを営みつつ裏では泥棒稼業を続ける男。指輪を盗んだ現場に残された手がかりをスコットランドヤードが掴んだらしい。時代背景も一緒だし、ある人物の描写がいかにも匂う…もしかして…S・H?と期待半分で読み進み、泥棒の隠し場所の突き止め方(あぶりだし方)が『ボヘミアの醜聞』に似てないか?と思ったら、やっぱり彼だった(歓喜)!!というS・Hのパロディ的作品。でもS・Hが男に出し抜かれたままで不満残る。Survellance強盗事件で一度逮捕されたものの目撃者の証言で釈放された男。だが依然強い疑いを持つ警察は男の監視を続け強化する。警察を出し抜く男の「コツ」とは。なかなか手強い。BORN BAD娘に子守歌を歌い育て夫亡き後も再婚せず一人で暮らす裁縫好きの女性。彼女の望むように育たず問題ばかりを起こす娘。ある晩、音信不通だった娘が家に現れ、手には銃を…。わぁーーー!題名と語りにすっかり騙された〜。こういうの、ホント巧いなぁ。大好物。Interrogation殺人事件の受刑者が、ある土曜日に突然、担当刑事に対し長く拒否してきた面会を認めた。犯行手口は話すが動機については一切口を割らない受刑者。刑事は動機を聞き出そうとあの手この手で話しかけるが…。途中、これじゃあどっちが尋問してるのか分からないなぁと感じていたが、最後にそう来るとまでは予想してなかった。Afraid仕事でストレスを感じていた女性。知り合って間もないが話の合う感じのよい男性とドライブに出かけた。行先は「サプライズだから」と伏せられたまま。いろんな不安要素が重なり合い、不安感を煽る。ちょっと実験的な感じの「人を怖がらせる」ことをテーマにした短篇。元モデルというキャラはディーヴァー作品でよく登場するがお気にいりの設定?

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