Kira-Kira

  • Simon & Schuster Children's
3.56
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本棚登録 : 21
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・洋書 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9781416910459

感想・レビュー・書評

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  • 日系3世のアメリカ人女性作家シンシア・カドハタが描く、少女の眼を通した1950年代の日系移民の世界。2005年ニューベリー児童文学賞受賞。

         ★☆ ★☆ ★☆   

    むかし、日本洋販という会社が、「TOEIC(R)テストスコア別」の本のリストを出していて、これは470点レベルとなっていました。

    辞書なしでスラスラ読めるというわけにはいかないけれども、中身はわかります。

    時代は1950年代のアメリカ。
    日本からアメリカに移民した家族が、仕事を求めて、北部のアイオワ州から南部のジョージア州に移り住むところからはじまる。主人公のKatie、聡明な姉Lynn、生まれたばかりの弟Sammy、寡黙で働き者の父、過敏で小柄な母という家族の物語。

    19世紀ではないから、奴隷的な扱いを受けることはないにしても、日本人移民の暮らしは貧しく厳しい。
    昭和20年代の日本自体がひどく貧しかったわけで、それに較べれば家や車を持てた彼等はまだましな方だったのかもしれないが、両親は働きづくめで家ではたんに寝るだけ。姉の病院代も重なり、生活はますます苦しくなる。

    だが、物語の基調は明るく健全だ。適度なユーモアもあり、決して暗鬱にはならならない。
    読後感は清涼です。

  • [図書館]
    読了:2013/8/9

    44201

    小説というより…淡々と「こんなことがありました」を書き並べたエッセイという感じがした。
    伏線とかもないし、このエピソードは何のために?という感じの箇所も多かった。
    Lynn の日記や、"Kira-Kira" もとって付けたように出てくるだけだしなぁ。

    ただ、Lynn との最後の会話、伯父さんの話は泣けた。

    日系移民の女の子が主人公なので、おにぎりとか、お正月の初夢とかが出てくるのが面白かった。


    anemia
    貧血

    lymphoma
    リンパ腫

  • 44201

  • 受賞作品。少女目線で書いてあり、難しい表現は出てこなかったと思います。50年ほど前の日系人の生活ぶりが分かります。

  • 主人公の大好きな姉を想う気持ちや、彼女の家族の結束に、じゅぶん感情を移入することができた。日系人作家の作品ゆえに、日本的なことがちらちら出てくることにも親しみを覚えた。後半では泣かされた。

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