A Little Life

  • Picador (2017年3月10日発売)
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Amazon.co.jp ・洋書 (736ページ) / ISBN・EAN: 9781447294832

感想・レビュー・書評

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  • あまりにも辛いという評判通りに辛かった。それでも最後まで読んで、さらには人に薦めたくなるのが分かる。きっと20代のうちに読んでいたらここまで気に入らなかったと思う。

    登場人物たちは自分や自分の周りにいそうだけどいない、分かるけど分からない、絶妙な距離感。キラキラしてるけど大変な青年期から、大変だけどキラキラ?してる壮年期、キラキラを乗り越えた中年期。読みながら並走して、自分や自分の周りの人たちと照らし合わせる読書体験だった。

    コロナ禍で会えなかった読書好きな友人たちが皆それぞれ読んでいて、「辛いけど良かったよね」という感想だったのも印象的。大人になること、生きることの良さは、どう辛さを乗り越え、赦し合い、話し合えるかにかかっているのだと思う。表面上のキラキラから解放されていく過程が必要だと思い知らされた。

  • 長くて辛い。半分あたりであまりの辛さと多くの繰り返しにもうやめようかと思ったことも。どうにか最後まで来たけれど、読む人を選ぶ本だと思う。学生時代に知り合った4人の友情を30年あまり追いかけているが、中心になるのは自傷行為を繰り返すJude。彼の謎に包まれた生い立ちが次第に明らかにされていくが、過酷な16年に言葉もない。大人になったJudeを愛し、見守る人々が多くいるのに、Judeは誰にも心を開くことができない。Judeが幸せになることはできるのか?人を信じることはできるのか?最終章まで答えは出ない。

    弁護士として社会的に成功しているJudeの私生活との大きなギャップがどうにもしっくりこなかった。この作家はアジア系アメリカ人で女性なのだけれど、自分の属性(性別・人種など)に囚われない作品を書いているのは面白い。男ばかり4人の長く続く友情を背景に虐待・自傷行為をテーマにした作品を書こうと思ったきっかけは何だったのか、興味のある所だ。

  • 様々な才能に恵まれながらも影を纏った法律家Judeと彼を取り巻く人々の30年を追うブッカー賞最終候補作。Judeは重い身体障害と自傷の問題を抱えるが、周囲にその原因を打ち明けられない。過去と秘密が、愛情深い人々と繋がること、現在を生きることを難しくしてしまう様が、息詰まるほど克明に描かれている。題名"a little life"が意味する残酷さにはページをめくる手も止まってしまった。それでも互いの手を取ろうとするJudeと周囲の人々のひたむきな試みから目を離せなくなる。700ページの価値はある。

  • どっぷり浸かれる不思議な魅力を持った作品。
    NYに住む4人の若者の人生を追う形で物語は始まるが、徐々にそのうちの1人Judeの壮絶な過去とそれによるトラウマを抱えて生きる闘いの日々が執念深く描かれる。

    長い読書の旅の間に、色々なことを考えさせられた。
    心身に負った傷があまりに深いとき、時間が癒してくれる事もあれば、時間とともに傷が深まり取り返しがつかなくなっていく事も十分あり得るということ(だから「いつか忘れるときがくる」って言うのは危険)。
    誰かを支えること、救いたいと思うことは、決しておこがましいことじゃないけど、本当にそう願うなら時に自分も一緒に奈落の闇へ落ちていく危険もあるってこと。
    自己評価があまりに低いとき、自分を傷つけた加害者よりも、自分自身や助けようとしてくれる周りの人に怒りや憎しみや嫌悪の矛先を向けてしまう場合があること。
    どれもこれも、イライラするけど事実で、この小説はそういう痛い事実をガンガン突き付けてくるので大変しんどい。しんどいが、やめられない。


    この作品には欠点もある。
    ところどころ陳腐なほど演出過剰ではないかとも思う。主人公の友人はヒーロー過ぎるし(イケメンで自分でモテてることに気づかないモテ男って、少女漫画かよ)、登場人物みんな社会的に成功し過ぎ。こんなに周囲が自身の生活を犠牲にしてまで支えたいほどJudeって魅力あるの?等々…。しかしそういう漫画的な大げさ感は著者の意図らしい。これはノンフィクション的なリアリティを追求する小説ではないという宣言として受け止めた。
    私は読んでいる間、Willemの非現実感に何度か救われた(あ、これ小説だった…良かった…と。)

  • more than half way through but left it in Saga... will finish it next time I go home.

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