Pachinko (National Book Award Finalist)
- Grand Central Publishing (2017年11月14日発売)
- Amazon.co.jp ・洋書 (512ページ)
- / ISBN・EAN: 9781455563920
感想・レビュー・書評
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四世代に亘る在日韓国人の人生を描いた小説。
家族、民族の絆が大きなテーマであり、素晴らしい作品だと思う。
この作品は、アメリカでの2017年のベストセラーであるが、読むきっかけは、最近、オバマ前大統領がこの夏の推奨本として紹介したこと。
フィクションでありながら、著者は多くの在日韓国人にインタビューしており、実話として捉えても良いのだろう。
少なくともストーリーの架空性は低いので、それ故に展開するストーリーに惹き込まれる。
四世代の時代背景と状況に伴い変わってくる登場人物のキャラクター、そして変わらず引き継がれていくもの。うまく描いている。
著者はアメリカ系韓国人でニューヨーク出身であることからも、アイデンティティに関するニュアンスの表現がとても優れている。(日本人が不得意とするところ)
このような「ストーリー」ある家族大河ドラマは、アメリカでは自らので境遇に重ね合わせることができるので、ヒットするのだろう。
日本が舞台であり、本来身近であるべきストーリーが新鮮に感じられることは、日本では、このようなマイノリティの状況を正面から捉えることを避ける雰囲気があるからだと思う。
事実、本著で日本のことを批判的に捉える表現は出てくるのだが、それを一旦懐の中で咀嚼する寛容性が必要。
端的にいうと、この小説の邦訳版が出版されていないことは、驚き且つ残念なことである。
困難、抑圧、葛藤のある生活、境遇の中にこそ、人間の豊かさを感じ得ることもある。
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パチンコは小説ですが、日本と韓国の歴史について話しますら世界に有名になりました。
2020年にその本はニューヨークタイムズのおすすめでした。
歴史と文学に興味がす人この小説でも興味があります。さらに、英語とか世界に有名だから、留学生も好きになるかもしれません。
それでも、韓国語専攻の学生も使ってもいいです。
(ヴィキさんのおすすめコメント)
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