Hamnet: Read the bestselling book before you see the award winning film
- Tinder Press (2021年4月1日発売)
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感想 : 9件
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Amazon.co.jp ・洋書 (384ページ) / ISBN・EAN: 9781472223821
感想・レビュー・書評
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“Adieu, adieu! Hamlet, remember me.”
-Hamlet, Act 1 Scene 5
上半期に読んだ本の中で最高傑作。展開は緩やかなので早めのテンポが好みの人にとってはイマイチかもしれないが、シェークスピア(作中ではHe, Her father, Her husbandとしか言及されない)と彼の妻アグネスの間のやり取りの機微や、喪失によりアグネスの静謐さが揺らぐ様子の描写が非常に印象的で、undramaticでありながら同時にdramaticであるという不思議な本だった。
映画も見たい -
シェイクスピアの人生など教養が決定的に不足している当方、この作品の読み手としてお呼びでないなとは思いつつ、最終盤の戯曲めいた、それでいて小説のスタイルを守ってのストーリー展開、HamnetとHamletの連関かぁ、、、めちゃめちゃ面白かった。
また、悪妻繋がりで漱石のことを思い出したりしましたが、結局は周りのやっかみなのかなぁと思わせるほどの創造的お話でした。 -
ハムレットを見たいなと思った。
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シェイクスピアの悲劇「ハムレット」は死んだ息子への追悼だった?
2021年これを読まずして年は越せないで賞の文芸部門賞作。 -
Audible。ナレーターはEll Potter。
特に詳しく学んだとかではないのですが、一読者として、一観劇者として、高校生のころからシェイクスピアが大好き。本書は題名は幼くして亡くなったシェイクスピアの息子ハムネットからとられていますが、主人公はむしろ母親のアグネス。一般的にはアン・ハサウェイとして知られるシェイクスピアの妻は「悪妻」ということになっていますが、実は多くが知られているわけではないらしく、「偉人の妻は大体悪妻だったことにされちゃうよね…特に年上だとね…」みたいなやつかと思います。洋書ファンクラブなどで高評価だったのもあり以前から読みたいと思っていましたが、翻訳が出版されて話題になったのをきっかけに今回読みました。
独特の浮遊感がある文章が内容とよく合っていて、本来ナレーターを挟まずに文字で読んだ方がよい本だろうと思いますが、ナレーターさんの力量もあって耳からでもかな味わえました。流行り病で家族が突然亡くなり、残された家族がその喪失と向き合いながら崩壊せずにやっていくことができるのか、子供を亡くした夫婦は絆を取り戻せるのか、という話でもあって、一世代違うけれどWolf Hallの一部を思い出したりもしました。
アグネスをはじめとするキャラクター造形や夫婦の関係の描写もすごく興味深いのだけど、個人的には文章がよいのが大きかったなあ。
背景知識としては、さすがにシェイクスピアが大劇作家であることやハムレットの内容を知っている前提ではあると思いますが、それは日本でもわかる人が多いのではないかと思います。個人的にはシェイクスピアの故郷にもロンドンの現グローブ座のバックステージツアーにも行ったことがあったりして、シェイクスピアの人生や当時の劇団を取り巻く環境についてある程度知っていたことは本書を楽しむにあたってプラスになりましたが、それほどシェイクスピアに詳しくなくても堪能できるのではないかと思います。
コージーものやサスペンスを続けて読んだ後だったのもあって、軽いお菓子ばっかり食べていたところに丁寧に料理された食事をとったような満足感がありました。
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