The Good Sister: The gripping domestic page-turner perfect for fans of Liane Moriarty

  • Hodder Paperback (2021年9月16日発売)
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Amazon.co.jp ・洋書 (320ページ) / ISBN・EAN: 9781473697034

感想・レビュー・書評

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  • 心理スリラー/ミステリーだと思って読み出したのだけど、アスペルガーの特徴を持つ主人公が他人との間に起こすトンチンカンなやりとりが続き、あれ?これってラブコメだったんだっけ?と首を傾げながらしばらく読んでいたら… 少しずつ疑問が生まれ、それがじわじわと気持ち悪さに、そして恐怖に変わって。

    周囲のことを把握するのが人より苦手な主人公の目線でのナラティブ(信頼できない語り手)と双子の姉の日記が交互に出てくるのだけど、何が実際に起こっているのかが気になって、かなりのスピードで読み終えた。

    スリラー要素にくわえて、主人公ふくめ登場人物たちのあたたかさ、優しさにほっこりするのも良い。

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    Fern Castle works in her local library. She has dinner with her twin sister Rose three nights a week. And she avoids crowds, bright lights and loud noises as much as possible. Fern has a carefully structured life and disrupting her routine can be...dangerous.

    When Rose discovers that she cannot fall pregnant, Fern sees her chance to pay her sister back for everything Rose has done for her. Fern can have a baby for Rose. She just needs to find a father. Simple.

    Fern's mission will shake the foundations of the life she has carefully built for herself and stir up dark secrets from the past, in this quirky, rich and shocking story of unexpected love.
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    本屋やネット上でちらほら見かける表紙が印象に残っていたので、この機会に耳読書。

    幼少期から繊細な感覚のせいで大きな音や光、人込みなどが極端に苦手で、ルーティーンを好み、コミュニケーションの取り方も独特なFernは、周りからは変わり者として見られてしまっている。そんなFernを毒母や周囲の環境から常に守り、いつも『いい子』として振舞ってきた双子の片割れRoseが日記のエントリーとして綴っている語りが『Unreliable narrator(信頼できない語り手)』となって読者を翻弄しようとしているんだろうな…というのがストーリー中盤で早くも分かってしまい、Fernが罪の意識を抱いている幼少時のBillyの溺死事故にもRoseが絡んでいたんだろうとか、母親が喋る能力を無くしてしまうほど脳にダメージを負ってしまったのもRoseが原因なんだろうなとか、旦那とやり直すという話は嘘なんじゃないかとか、はたまたFernがうっかりミスを繰り返してしまうのもRoseが捏造しているに違いないとか、そういったカラクリの予想がついてしまっていた。なので最後の種明かしにビックリさせられるということはなかったんだけど、それを考慮しても、Roseが自分の欲しいものを手に入れる為に幼少期から発揮していたサイコパスっぷりの描写がなかなか不気味で良かった。Roseが日記のエントリーを嘘で塗り固めていたのも、Fernの母親としての能力を周囲に疑わせて赤ん坊をFernから取り上げる為だったという事、そしてFernの思考を熟知していて、Fernが自分の為に妊娠しようとするだろうというところまで先読みしていたという事までは想像しておらず、Roseの用意周到さとFernに対するコントロールスキルにぞっとするやら、感心するやら。正にサイコパスだし、正体がバレた後でも、最後までサイコパスを貫いていた姿がなにより怖い。

    でも、「自分を理解してくれるのはRoseだけ」と思っていたFernが素の自分をそのまま受け入れてくれるパートナーや友人達に出会えて、娘とも一緒にいられて幸せな姿を見せてくれるラストは救いだったな。

  • 面白い!オススメ!

  • Audible。ナレーターはBarrie Kreinik。

    洋書ファンクラブでも褒められていたし、ちょうどセールに出ていたので購入。
    二卵性双生児の姉妹二人それぞれの視点で交互に語られ、題名からも姉妹がポイントであることは分かります。小説を読みなれている人なら「あ、ここは多分信頼できない語り手…」というのはすぐわかるので、「最後でびっくり」というAudibleのレビューが多いのは?でしたが、それでもサスペンスがあって面白く読みました。ある程度予想は着くんですが、細部がどうなっているのか、どうやって決着をつけるのか、などはハラハラさせられました。

    姉妹の一人、非常に重くはないけど自閉スペクトラム症なんだろうな、と思われる司書のFernが応援したくなるキャラクターで、周囲の、最初は理解がないように見えた人も徐々に彼女のことを知って好きになっていく様子も楽しかったです。
    いわゆる「行間を読むのが苦手、言葉を額面通り受け取ってしまう」特性が繰り返し描かれてリアルなのですけど、そういう特性を持った人が文学作品を深く楽しんでいる様子なのが、(単に私の想像と違ったという意味で、実際よくあることなのかもしれませんが)どういうことなのかなとは思いました。子供のころ図書館で司書さんが繰り返し読み聞かせをしてくれて、ここはどういう意味だと思う?などと聞いてくれるのを楽しんでいる描写があるので、フィクションの読み方を上手に学べたということかと想像したりします。

    別の本で医学的に完全に間違えた描写があって萎えてしまったトリックを、正しく使っているのも好印象で、リサーチがしっかりしているなと思いました。
    他の作品も読んでみたいです。ナレーターさんも姉妹の演じ分けがすごくよかった。

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