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- Amazon.co.jp ・洋書 (688ページ)
- / ISBN・EAN: 9781476751443
感想・レビュー・書評
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元国務長官のヒラリー・クリントンの回顧録。
対象期間は第一次オバマ政権時代の国務長官(外務大臣)時代の4年間が中心となっている。
中近東、中国、アフリカ、ロシア等、難しい外交を余儀なくされた国との関係に多くの紙面を割いている。
(日本は殆ど触れられていないことをどう理解すべきか?)
外交の現場のこのような生の記録程貴重なものはない。
その意味で複雑な外交関係を整理する上で大変参考になった。
この本を読むにつれ、アメリカという国が世界に対して多大なる影響力を行使していることがよく理解できるし、その維持コストを支えている国力に改めて感心する。
本著出版が、今後の大統領選に向けたキャンペーン、資金確保の目的もあるのだろうか。その意味でオブラートに包まれた部分もあるのだろう。その点が若干残念な部分。
アメリカが自由平等、社会正義を世界に広げていくことを主義として持ち、それがアメリカの本源である、という強い信念を彼女の中に感じることができた。
また、彼女自身、女性、子供も含めた人権擁護運動をライフワークにしており、それも彼女の人格、価値観をよく表わしている。
読み終わって、2016年の大統領選で彼女が米国初の女性大統領になることの確信を抱いた。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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