Soft Power: The Means To Success In World Politics
- PublicAffairs (2005年4月27日発売)
- Amazon.co.jp ・洋書 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9781586483067
感想・レビュー・書評
-
アメリカ安全保障問題における第一人者。
ソフトパワーとは文化の力であり、国力は軍事力ではなく文化による影響力に大きく左右されるという論理を詳細なデータベースを参照したうえで、説明している。
テロリズムに関する独自の観点も盛り込まれていて非常に興味深い本であった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者Joseph S. Nyeは国際政治リベラル派の第一人者。だがSoft Power偏重は、アメリカンエリートの楽観論。
また、Soft Power概念は20世紀の半ば、英国の外務省事務次官ストラングにも見られ、一般に言われるようにNye氏オリジナルのものではない。ただ、概念理解には良書となっている。 -
Nyeの代表作。Soft Powerという言葉は近年マスメディア等でも多用されるようになってきた。その一方で計量的に測ることが困難であるし、一体何をSoft Powerと定義すべきかが分かりにくい点もあると思うのだが。個人的には面白く読めたと思う。
-
「Powerとは何か?」当たり前のようで難しい疑問から始まるナイのソフト・パワー論。世界の支持を得るためにアメリカ外交政策にはソフトパワーが必要であるが、現在のブッシュ政権はハードパワーに頼りすぎている点を批判。ソフトパワーという概念自体は昔から提唱されていたけれども、現在のナイがアメリカ外交政策を論じる中でその新鮮味を改めて感じた。