The Midnight Library

  • Canongate Books (2020年8月13日発売)
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Amazon.co.jp ・洋書 (304ページ) / ISBN・EAN: 9781786892706

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  • 生と死の間にある、それがMidnight Library. 

    主人公はNora Seed。
    10代の頃、彼女は多くの才能に恵まれていた。将来はオリンピアン間違いなしのエリートスイマーだったが、プレッシャーで挫折。ノラの水泳にすべてを注いでいた父を、高校時代に失う。

    30代半ばになり、病気の母を看取った彼女は、抗うつ剤をのみながら日々をどうにか過ごしていた。しかしある夜、彼女の大切な猫・ヴォルテールが道路で死んでいることを知らされ、眠れない夜を過ごす。翌朝は仕事に遅れ、クビに。さらに、ピアノの個人レッスンを受け持っていた唯一のクラスも忘れてしまい、生徒を失うことになる。

    弟・ジョーとは一緒にバンドを組むが、デビュー直前で脱退、疎遠に。親友イジーは、結婚式2日前に婚約を解消したノラに一緒にオーストラリアへ移住しようと誘ってくれたが、今日は携帯のメールに返信をくれない。また、隣人のバナジーおじいさんにまで言われてしまう。「ドラッグストアの店員さんが通勤のついでに届けてくれることになったから、薬をノラに頼まなくても大丈夫になったよ」

    もう死にたい、人生を終わらせたいと薬の過剰摂取をしたノラ。気が付くと「真夜中の図書館(Midnight Library)」にいた。そしてそこには、父の訃報を受けた際に一緒にいた、学校図書館司書のエルムさんも。彼女はノラに、ここは生と死の間の世界だと告げ、ノラの「後悔の書」を開いてみせる。「婚約者と別れなかったなら」「猫をもっと大切にしていたら」「友達とオーストラリアに行っていたら」「父親の言う通りにやりきっていたら」「氷河学者になっていたら」。
    図書館にある膨大な数の本は、彼女が捨てたパラレルワールドの人生。どんな人生も選び直すことができるという。ただし、現実のノラの肉体が生命を保っている間、つまり、彼女の命が尽きる前であれば。生きているうちに、心からこれこそ自分の人生だと思えるものを見つけ、そこに留まることを決めなければならない。彼女は、エルムさんに促され、気が進まないまま(本当は死にたい)、様々な人生を生き直してみるが・・・
    ...............

    「人生は、選択の連続だ」と、私も常々思っている。その積み重ねの結果が、今の自分をつくっているのだと。選ばなかった道を悔やんでも、時は戻らない。そして、たとえ戻ったとしても、必ずしもそちらが良いとは限らない。だから、よく考えて、自分の心に正直に、できるだけ悔いのない選択をしてゆきたいと思う。

    Noraは数えきれないほどの様々な人生をやり直す中で、たくさんの学びを得る。相手を誤解していたり、自分をきちんと理解してもらう努力を怠っていたり、あるいは自分の考えが浅かったことを理解するようになる。そして最終的には、つらいことだらけの彼女の元の人生に戻ることを選択する。

    周りの目が気になりすぎたり流されてばかりでつらくなったら、次のフレーズを思い出したい。

    「学ぶための唯一の方法は、生きること」
    「もし自分以外の何者かになろうとしているなら、必ず失敗することになるでしょう。あなたのように見て、行動して、考えなさい。とにかく誰よりも自分自身でありなさい。自分らしさを抱きしめて、愛して、とにかく自分らしくあり続けるの」

  • 自分の人生だからなぁ

  • 評価が良かったから読んでみたけど、そんなにいい?って感じでした。

  • ずっとベストセラーリストに載ってるから相当期待値上げて読んだわけですが… これの何がそんなにいいのおおお?水泳を続けたからって必ずしもオリンピアンになれるわけじゃないし、ピアノを続けたからってバンドで成功できる確率なんてごく僅か。立て続けにそういう”別の人生”が見えるだけでもリアリティが無さすぎる。 しかもラストも想像の範囲内すぎる。

  • 35歳にして何も達成できていない主人公が人生に絶望しオーバードースを試みる。する主人公は生と死の間にある図書館にたどり着く。その図書館には今まで彼女が歩む可能性のあった全ての人生の分岐を記した本が何万と保管されていた。図書館司書の案内に従って主人公は「代替世界」を体験する。

    Goodreadsで年間1位だったことから手にとった本。テーマも優しい語り口も好きですぐに読み終えた。けど、他の歩み得た人生を人生を体験する中で、「でもroot lifeが一番」と気づいて戻るのだろうなと途中から展開が読めてしまった。満足度は低め。

  • 後悔ばかりの人生に終止符を打つことにしたNoraは天国でも地獄でもない「真夜中の図書館」にやってくる。そこはNoraの「別の人生」たちへの入り口だった。Goodreadsの読者投票で2020年のベストフィクションに選ばれた本だったけど、期待したほどではなかった。言いたいことはすごくまっとうで、読みやすいのだけれど、何だかくどい。Noraの最終選択のところで終わるかと思いきや、「まとめ」的なその後があったり。この本の内容を押し売りするような終わり方はなんだか安っぽいドラマのような…。

    Noraにとっては「図書館」がパラレルワールドへの入口だったけれど、他の人にとってはレンタルビデオ屋だったり、美術館だったり、カジノやレストランだったりする。私だったら、どんな入口がいいかなぁ…。

  • 読み始めたらBBC4で、短縮版の朗読がネット上に公開されているのを見つけて、こちらを先に聞いてしまった…
    なまじBBC4を聞いてしまったために、先が見えて途中で興味を失って挫折。

  • 今までに人生で下した決断の数だけparallel universeが存在して、そんな別バージョンの自分の人生が一冊ずつ本になって納められている図書館があったとしたら…。そして、そこにあるどんな人生でもやり直せるとしたら…。

    コンセプトはこんな感じだし、表紙も可愛いということで、軽くて楽しい雰囲気のストーリーかと思ったら、思ったよりも深くてちょっとダークで、でもいい意味で人生について考えたり、前向きな人生観を持たせてくれる本だった。

    ネタバレをしてしまうと、弟とも親友とも疎遠になり、楽器店の販売員の仕事もクビになり、可愛がっていたペットの猫にも先立たれてしまった主人公 Nora が人生に意味を見出せなくなって、真夜中に自殺を図った結果、自分が歩んでいた可能性がある無数の人生のシナリオが本になって納められている図書館へと辿り着く。 そこから自分の過去の後悔に基づいて、本当に色んな筋書きの人生を体験するものの、どの人生においても心から幸せだと感じることが出来ず、結局最初に自殺をしてまで逃げ出したいと思っていた元の人生をきちんと生きたいと強く願い、小さいながらも自分でポジティブな変化を生み出していこうと前進していくところでストーリーが終わる。なんだかんだで、きっとどんな決断を下してどんな人生になっていようと、100%幸せな日々が毎日続くだけの人生なんてあり得ないし、苦しいことや悲しいことも起こるのが人生というもの。「あの時こうしていれば、こんな人生になってなかったはずなのに」と過去の決断を嘆いたり、今の状況に悲観したり、他人と自分を比べて凹むのは簡単だけど、parallel worldに存在する自分が今の自分よりも幸せなんて保証はどこにもないんだから、今の人生で恵まれていることにしっかり目を向けて、これからどう生きたらもっと人生楽しくなるか、ってことに焦点を置いて、悔いがないように生きていくほうがよっぽど良い。ということに改めて気付かせてくれた本でした。読み終わった後はなんか気分が晴れやかになったし、なんか新しいことに挑戦したいなって気持ちになった。

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