本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・洋書 / ISBN・EAN: 9781787330870
感想・レビュー・書評
-
『サピエンス全史』を著した歴史家ユヴァル・ノア・ハラリの最新作。
本著では現在を軸に社会が直面している、また、するだろう課題について、どう捉えていくべきか、膨大な知識、見識を基に論じている。
現在のトピックスとしてテクノロジー(バイオテックとインフォテックの融合)の問題やトランプニズムの捉え方についても触れていて興味深い。
今後、認識すべきことが多々見つかった。
以下抜粋~
・デモクラシーはリンカーンの原則に基づくもの
You can fool all the people some of the time, and some people all of the time, but you cannot fool all the people all the time.
・AIを考える際に、ひとりの自動運転者とひとりのドライバー、ひとりのAI医者と一人の人間の医者を比べるべきではない
We should compare the abilities of a collection of human individuals to the abilities of an integrated network.
・(Universal Basic Incomeについて、子供の教育ということを”仕事”と捉えることができる。将来の世の中を背追う次世代を社会として経済的にも支援していくという発想。例えば、専業主婦であっても、”仕事に従事”しているという観点で経済的メリットを享受すべき。社会福祉の考え方を違った観点で捉えているところが興味深い)
We need to flip a switch in our minds and realize that taking care of a child is arguably the most important and challenging job in the world.
・We are now at the confluence if two immense revolution. Biotech and Infotech revolution.
・(もっとも貴重な資産、個人情報を容易く提供していることに関して)
It's a bit like African and Native American tribes who unwittingly sold entire countries to European imperialists in exchange for colorful beads and cheap trinkets.
・Each of these three problems - nuclear war, ecological collapse, and technological disruption - in enough to threaten the future of human civilization.
・The most important secular commitment is to the truth, which is based on observation and evidence rather than on mere faith.
・(世俗的な価値観は、何も宗教的な価値観と異にするものではない)
Jews value the truth, Christians value compassion, Muslims value equality, Hindus value responsibility, and so forth.
・My first question to you is :
What was the biggest mistake your religion , ideology, or worldview committed? What did it get wrong? If you cannot come up with something serious, I for one would not trust you.
・(AIの時代に学校で教えるべきことは)
The four Cs- critical thinking, communication, collaboration, and creativity.
Most important of all will be the ability to deal with change, learn new things, and preserve your mental balance in unfamiliar situations.
In order to keep up with the world of 2050, you will need not merely to invent new ideas and products but above all to reinvent yourself again and again.
・In history, the roof is sometimes more important than the foundations.
(宗教間の戦争、虐殺などは、決して、その宗教的な基礎的な考え方から起こるものではなく、表層的な解釈によって起こる)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かったです。
21はバラバラなようで有機的なつながりを感じながら読むことができました。
みんなが「歴史書」というのですが、私の中では哲学書ととらえたほうが納得しやすいのですが。
それはともかく、AIに対するとらえ方は、機械学習なる言葉が生成AIに置き換わっても何の問題もなく読める大局観を感じます。
また、このそれぞれのストーリーはばらばらなようで、最後が瞑想というのも、とても納得のいくストーリーでした。 -
近々邦訳が出るであろう、人気作家の文明論。テーマは基本的に前作・前々作においてそれぞれ考察された人類の「過去」と「未来」に再度の洞察を加えることにより、人類が直面する「現在」の諸問題に立ち向かう術を見出そうというもの。したがって前二作の読者には既視感のあるグローバルな視点からの論点も多いものの、あくまで現下の同時代人が抱える諸問題が切り口となっており、個々の読者に向けられたまさにプライベートな「レッスン」のような親しみやすさが本書の特徴。また、本作の終盤ではこれまで直接著者の口から語られることの少なかった本人の生い立ちに焦点が当てられており、著者自身がそこから得た教訓をもとに読者に最後のアドバイスが加えられるという点も前二作には見られない点だ。
「世の中の言説・ナラティブはそもそもポスト・トゥルース」という主張はややシニカルに響くが、「依るべきものを持たないことの強さ・自由さ」を思い起こさせてくれた。個人的には、終章の瞑想体験に関する心身二元論的主張には少々違和感を覚えたが、著者の一番の特徴である読みやすさは少しも損なわれておらず、楽しく読むことができた。なんと言っても、原書がヘブライ語であるため、英訳の際に「こなれた」文章になっており、英文が平易で読みやすい。 -
ホモデウス>サピエンス全史からこちらへ。最初の10章くらいはまあそうかって感じだけど、宗教とか最後の5章くらいはけっこうおもしろい。まあなに読んだかあんまり覚えてないけど。あと、最後のQ&A最高。あなたがゲイであることはあなたの著作に影響を及ぼしていますか?とか。そして21章めでは、やっぱ瞑想だよね。みたいなところも最高である。仏教って一切空とか言ってるけどさあ、ビルマの回教徒迫害とか見てみなよとか。once upon a time in hollywood的な面白さ。
-
彼の本は2冊目(ホモデウスを英語で途中まで)だが、彼の著書であるサピエンス全史、ホモデウスの中で言及されている”なぜ人間が現在地上でもっと力のある生き物になっているのか?”、”それがこれまでの歴史の中でどう使われてきて、今現在の社会の中でどう使われているのか?”、”そしてこれからどう使われる可能性があるのか?”という彼の軸となる考えを中心に、彼の持論が各トピックで展開されており、自分なりにそれを再解釈し読み進めていくことができるので非常に面白い。
自分や目に見える範囲を大切に日々過ごしていくことも大切。一方でたまに大きな視点で社会全体を捉えて考えてみなければ誰かの都合の良いシステムの中に組み込まれ、現状を疑ったり、考える力も失ってしまい、都合よく生かされ、何か有事の際にはあっというまの、、、、
英語の本は読了までにかかる時間が大きなリスク。一方で新しい視点での考え方や英語の学習がで切るというのが大きなアドバンテージ。宗教に関する逸話なども多いので、そこら辺は興味をもって読み進めてもいいし、理解できなければ読み飛ばしても全体の理解には問題ないなと思った。英語として難しい単語もあるけどWordwiseの機能があるのでストレスは少ない。今回は読了に1ヶ月もかかってしまったのでもう少し集中して読み進めることができればよかったかなと。
特に面白かった章
Part I: The Technological Challenge テクノロジーがもたらす問題
Chapter 1: Disillusionment 幻滅
Chapter 2: Work 仕事
Chapter 3: Liberty 自由
Chapter 4: Equality 平等
Part IV: Truth 真実
Chapter 15: Ignorance 無知
Chapter 16: Justice 正義
Chapter 17: Post-Truth 「ポスト真実」の時代
Chapter 18: Science Fiction サイエンス・フィクション(SF)
PartV: Resilience 負けない強さ
Chapter 19: Education 教育
Chapter 20: Meaning 意味
Chapter 21: Meditation 瞑想
最近サピエンス全史がAudibleになったので、またこちらも聴き進めながら、ホモデウスも再開し、この本に戻ってこれたら面白いなと思う。 -
「サピエンス全史」「ホモ・デウス」の続編。「過去」「未来」と来て、やっぱり出ました「現在」編。「いま」読むのが大事かと思い、原書で。こういう本の場合特に、日本語版が出るまでのタイムラグって勿体ないよなあ。「ホモ・デウス」のディストピア的なトーンは変わらないものの、読者が現状をどう捉え、どう動くかの指針を示す実践編的な意味合いとして前向き。Irrelevant, Uselessな層にならないよう、(これまで通り)継続的な変化へのストレス耐性を高めるべく努力してまいる所存。
-
ホモ・サピエンスの来し方、行く末?としてのホモ・デウス、そして、この書は、「今」を、技術、政治、絶望と希望、真実、レジリエンスと大きく5つのパートに分け、さらに相互に関連する21のレッスンという形で議論するもの。著者の個人的見解も強く示されている箇所があり、深く考えさせられました。しっかりと噛み込んで、読み直しが必要と思いました。
本棚登録 :
感想 :
