Let the Right One In

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制作 : Ebba Segerberg 
  • Quercus Publishing (2009年1月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・洋書 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9781847248480

Let the Right One Inの感想・レビュー・書評

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  • スウェーデン発のバンパイア物語。

    小児性愛、いじめ、殺戮、などなど、不快な描写がてんこもりで
    さらにスウェーデンには個人的にどこかグロテスクなものが潜んでいそうな暗いイメージを持っているので(嫌いじゃない)、
    活字であっても自分の中でダークな世界観がどんどん膨らんでいきました。

    怒涛の513ページ・・・・長いし、登場人物が多い上に名前が似ているのでかなり混乱。
    そしてようやく半分まで読んだときに突然、そういえば私ってバンパイアものに特に興味なかったなってことに気がついてしまい(笑)
    そこからは自分的に盛り上がる箇所が見つけられず、ちょっと苦しみながら読みました(途中では止めたくなかった)


    とはいっても、最初に書いたようにこのダークさは好きだし、なんといってもタイトルがかっこいい。
    邦題(本は「モールス」映画は「ぼくのエリ 200歳の少女」)がよろしくないという評判を色んなところで目にしていて、自分でもやっとそれが理解できました。
    モールスて、重要だけど、そこまで重要じゃなくない?みたいな。
    やはり「Let The Right One In」が話全体をつらぬいていることばのように感じます。
    吸血鬼の習慣をあらわしているのと、自分にとっての「the right one」とはなんぞや?っていうふたつの意味が、もしかしたら他にももっと意味があるのかなって感じさせる意味深なタイトルです。
    確かに意味深さを残しつつ、これを日本語にするのは難しかったのかもです。

  • 北欧の深い寒さと、黒髪の美少女―12歳のヴァンパイア、エリ。
    そして出会ってしまう主人公オスカル。

    エリは中年の男と暮らしている―。


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    まだ日本で映画が公開されていない頃より興味を持っていて

    原作(..と言っても英訳の方)読んでみようかな
    でも自分の英語力では読めないだろうなと思っていたら


    近年のヴァンパイア映画ブームで
    日本でも公開が決まり、本も訳されましたね。



    原題は「Let the right one in」

    ..訳すのなら”正しい者を中に入れて”と言った所でしょうか。


    で、日本は映画のタイトルも小説のタイトルも滅茶苦茶
    (しかも意味を為さない言葉、見当外れに)

    なってしまっているのがものすごく残念です。

    ..と言うのは、原題がまさに、この物語のテーマの一つになっているので。


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    映画の感想は

    私は原作を読んだので色々解っているけれど


    全く知らない人がみたらどう思うのかなぁ....と。

    (色々と説明が省かれているので)


    まあでも上手に原作の内容を映画の時間に落としていると思いましたよ。

    流石、原作者が脚本を手掛けているだけの事はあるかなと。


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    原作を読んだ時、初めてエリとオスカルが出会う
    ジャングルジムでのシーンで

    阿部公房の「人魚伝」みたいな感じになるのかと
    少し想像もしたのですが

    あれよりは軸が淡い初恋の要素寄りですね。

    (まあ、人魚伝は、恋という幻想―緑の色彩―に迷い込んでしまった
    哀れな大人の非現実的な現実..と言った内容だから。阿部公房すごいです、やっぱり。)

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    それにしても、映画を観て思ったけれど
    スウェーデン人、タバコ吸う人だらけ??

    昔の日本みたいって言うか

    大人の娯楽が限られているのかしら..?と思ってしまいました。


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    物語はとても面白くて

    まあ、娯楽小説の類かなとは思いますが、魅力が光っています。


    ただ、英語が解る人なら英訳の方を読んだ方が良いです。
    訳が幾分不自然なので。

    上下巻を一日一冊(寝ないで読んでた(笑))
    二日間で読み終わってしまいました。


    で、未だに読み返しているのですが
    まだよく解っていない部分もちらほら。

    ホーカンはヴァンパイアのルールが幾つか適していないけれど
    それは何故?とか
    (招かれていないのに入れる/心臓を無くしても無関係に活動している)


    エリは焼こうとしていたけれど
    結局出来なかった。その後でトンミが叩いてそれで結局息絶えたの?とか。

    (まあ、息絶えてはいるのですが。とっくに。)

    それとも心臓を潰された時点で
    ウナギがフライパンの上で跳ねるのと同じ意味の活動だったって事なのかしら。


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    ま、お話そのものが面白いので一息に読めてしまいます。


    エリはいつまでも子供のまま。

    でもオスカルは大人になってしまう。


    その時、結局はオスカルはホーカンになってしまうのでは..?


    でもそれはオスカルが選んだ結果。
    (何故なら、”入って良いよ”とオスカル自身の言葉で招いたのだから)



    (タイトルにもなっている)この言葉って結構怖くて意味のある言葉かな、と。


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    不自然な末路しかもたらさない二人の関係を許容したのだから

    ヴァンパイアは臆面もなく入り込んで来る。


    Let the right one in ――



    自分がオスカルだった時、はっきりと拒めるでしょうか。

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