- Amazon.co.jp ・洋書 (560ページ)
- / ISBN・EAN: 9781847375674
感想・レビュー・書評
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レオ・デミドフ三部作完結。レオとライーサ最後の物語。もうこの先を読めないのが寂しい。レオとライーサの関係、レオの人間性、裏切りと信頼がせめぎ合い、一筋縄ではない生々しさに引き込まれた。しかしこの作者、ロシアの極寒、アフガニスタンの乾燥、米国の蒸し暑さの表現が印象的。映画のように明確にイメージが立ち上がってくる。魅力的なヒーローとともに忘れ難い。
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面白かったけど・・やっぱり1作目を越えられず残念。まずこの作者は、2作目でもそうだったけど生かして欲しい重要人物を殺し過ぎる(笑)。
ストーリーは面白かったし、相変わらず次はどうなるの?と思わせながら読ませてくれる展開。また、ソ連によるアフガニスタンへの軍事介入や、冷戦時代におけるアメリカ内での反共産主義運動など、歴史の一幕も分かりやすく描かれていて興味深い。Agent 6 の告白はセリフも良く、書き方も面白くて大満足。
レオとも長い付き合いになったなー、と読みながら思い愛着も沸き、レオはなんでいつもこんな苦しい思いを・・と同情もする。ただ、妻への愛情の描き方が少々ドラマチック過ぎて現実離れしている気がしないでもない。16年も経つんでしょう?そして最後はえー、これでおしまい?と肩透かしをくらった気分だが、この先の展開はもう書くまでもない、ということか(だったら悲しい。ここでこそどんでん返しが欲しかった・・)。
とは言え、娯楽本としては充分楽しめたし、3部作でちょうど良い感じ。でも同じ3部作だったら、Steig Larsson のものの方がストーリーも、主人公の魅力度も上かな。何より、レオの場合1作目の生い立ちや弟の存在が、その後のシリーズで全く活かされていなくて残念。
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