The Girl Who Kicked the Hornets' Nest (Millennium Series)
- Quercus Publishing (2010年4月1日発売)
- Amazon.co.jp ・洋書 (656ページ)
- / ISBN・EAN: 9781849162746
感想・レビュー・書評
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3部作の中で一番長い作品です。1巻から引き続き出てくる登場人物、2巻でも出てくる登場人物、そして新たに3巻でも重要な登場人がでてきます。ややこしいですよね。で、最後までほぼ全員引っ張ってつれていきます「ええっとこれは確か刑事だったな。これはギャングで、え?これはファーストネームで確かさっきの刑事か?だ、誰やねん!」と怒った人も多いはず。途切れ途切れに読むと余計にわからなくなること請け合い。一気に読んだ部類の私でさえ。(3分の1ぐらいは大抵一気読みします)時々考えながら読んでいました。しかも東欧のお名前は覚えにくいっす。3巻まで来ると、もう地名は無視に近い(笑)でも、一度行ってみたくなりますね。
しかし、一貫して作品を覆っているなあと感じたのは、フェミニズム。今回は特にそれが顕著にでていると思いました。Salanderをはじめ、登場する多くの女性はmale chauvinismに対して闘い続けます。だから章の途中で何度も「アマゾネス」ついての記述が繰り返される。扱っているのも1巻から女性に対する性的虐待、ハラスメントへの復讐劇であるよにもとれます。これ書いている人が男性だからまたその作品の中立性が成り立って、事件解決のスピードや展開もあわせて賞賛されているんだろうなあと読んでいて思いました。ホントにスネに傷持つ男性がその痛いところを突かれてコテンパンにやられていきます。弁護士のGianniniが裁判で男性精神科医をこれでもかと言うくらい理論武装でやっつけてしまうところは見もののひとつ。私は本を置くことができませんでした。
それとこの本の魅力だなと思うところは、全く別の場所で行われていることこが、最後には一気に本筋に流れ込んできて事件が解決されていくところです。前巻でも主人公の2人が実際に会うのはたったのワンシーンだけ。今回もたくみに同じような設定を利用しています。物語の重要な小道具にコンピューターを配置させてある故にできること。web上でも話が進んでいきます。だから2次元というより3次元的な感覚で読みすすめました。おもしろい。 -
206,539words
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シリーズ3冊目。今年一番に好き!なので、ゆっくり読むことにしていたが、裁判がどうなるのか、はらはらしながら、後半1/3は止められなくなりいっきに休日1日で読んだ。
SalanderがBlomkibistをどう乗り越えるのか興味があったが、以外とあっさり。Blomkibistは魅力的かもしれないが、Salanderが恋する相手としては役不足なのでこれで良かった。
でも、Stieg Larssonはどうして突然亡くなってしまったんだろう? これ以上、続きが読めないなんて。
もっと読みた〜い。 -
三部作の最後の本。シリーズ物で最後までこれだけ面白い本を読んだのは始めて♪ベストセラーなのが納得のストーリー展開です。
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ものすごく長い。なかなか本題に入らないのは、前2作と同じだが、今回はどこから本題なのかよくわからず。裁判シーンも、よくある大逆転劇でもなく、わくわくさせられる部分が少なかったと思う。
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全作、前々作と比べると展開スピードは遅く、いまいちよくわからない
(難しい単語が多い)
ちょっと期待外れですが、映画を見てからもう一度読むかどうか考えてみます。 -
あ
自分より弱い者を、力で屈服させたら、その人間も必ず力によって屈服する破目に陥る。
男は、それを忘れて...
自分より弱い者を、力で屈服させたら、その人間も必ず力によって屈服する破目に陥る。
男は、それを忘れてはいけない。。。