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Amazon.co.jp ・洋書 (168ページ) / ISBN・EAN: 9781891024542
感想・レビュー・書評
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杉本博司はモノクロのもつ彫塑的な陰影の美しさではない、黒と白の中間のグラデーショナルな光と物質の関係を写真に収める。
彼の作品には闇の中にも光が満ちている。
その写真に写されたものはすべて、陰影の中に紛れ込み、立ち去ろうとする寸前に思える。
物体が強烈な光線で照射される以前の、空気と物質が曖昧に混ざり合った世界。粒子の濃度だけで語られるような、そんな星雲のような世界を、僕は杉本の写真からつよく感覚するのである。
それはとても曖昧で、そして優しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こっちの大学の図書館で検索したらあったので。杉本博司の写真をこう連続で見ていると、何と言うか不思議な感覚に囚われる。それは幻想的なようでいて、どこまでも現実的な。何か。靄の中に潜む実像を掴むと、そこには我があった。かのような。有名な建築物の連作なのにも関わらず、その写真はあくまで杉本博司のものであって、その建築物を作った建築家の色はほとんど杉本色になってしまっている。しかし、建築物本来の持つオーラは残っている。すごい写真家だと思う、やっぱり。(08/7/18)
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数ある杉本氏の作品の中でもいちばん好きな「Architecture」シリーズの作品集。無限の倍にピントを合わせて撮られたこれらの写真は、建築家の頭の中にある、まだ具現化されていないイメージを撮ったものとのこと。建築物の力強さを感じられます。
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これ!これが出版されるのを待っていたのです!何年も前にどっかの美術館でひとめぼれしたのです。陰影礼賛。芸術の集大成でありながら時間に置いていかれる機械。静謐と寂寥を肯定しつつほっとする写真群。なんつって。
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