- Amazon.co.jp ・洋書 (576ページ)
- / ISBN・EAN: 9781904233916
感想・レビュー・書評
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冒頭エピグラフで、フロストの詩「Fire and Ice」が引用されていて、いきなりハートをわし掴みにされてしまった。
フロストといえば、「The road not taken(選ばれなかった道)」が浮かぶけれど、この「Fire and Ice」もすごくいい。ビックリです。
もちろん詩が表現している内容はこの物語とは関係ないんだけれど、なんでしょうね、人の情念を炎か氷かと対比させているあたり、ジェイコブとエドワード、彼らが属する2つの世界がイメージとして喚起されて、印象的な映画の導入部を見ているような気分に。
「やられた! トワイライトごときに!」と、ちょっと悔しく思いました。
ステファニー・メイヤーって、タイトルつけるのもすごく上手だし、コピーライター的才能があると思うなぁ。
最初はジェイコブの手書きのメモで始まって、最後はエドワードの手書きのカードで終わるところは、2つの世界のシンメトリーさを狙ったのかなと思う。しかし、それでもラストのジェイコブ目線のエピローグは明らかに蛇足でしたね。ジェイコブがカワイソすぎる。
途中、あまりにベラがわがまま過ぎて、「結婚式が嫌だの何だの、私たち友達よね、だのなんだの、マジどーでもいいわ・・・」と飽きてきて、かなり長いこと放置していました。
夏休みが雨ばかりだったおかげでやっと再開。
ベラが最後の方で綺麗ごとを言わなくなって、がぜん読む気が出ました。そりゃこんだけステキな男の子達からアプローチされれば、どっちも手放したくなくなるでしょう。相変わらず、ベラという女の描写はリアルです。
しかし、前回も思ったけど、ステファニー・メイヤーは、本当に女が嫌いなんだなぁ。男性キャラの完璧さと対照的に、女性キャラは誰もかれも(主人公ですら)ひどい描かれ方。
特にリアには驚きました。すごくかわいそうな状況にあるキャラなのに、あんなに好感度の低い性格にするなんて。
意表をつかれて、逆に感心した。
まあ、リアルといえばリアル。
今回はジャスパーの過去が特におもしろく、興味深かったです。これでCullen一族のほぼ全員の過去が明らかにされたわけだけれど、誰の人生にも非常に引き込まれました。
そして・・・
それとは対照的に、Quileuteの狼青年たちの人生があんまりだと思う。過酷すぎ。もうちょっとこう、なんとかならんかったのか、なんて思ってしまう。
頭の中共有とかあんまりでしょー。インプリンティングとか、意味不明すぎる。あまりにも不自然な設定。
読めば読むほど、実在のQuileuteの人たちは、この小説のこのあたりの部分は嫌だろうなぁ、と思ってしまいます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
途中までは良かったのに、ベラが人間でいる間にエドワードとメイクラブしたいと言い出したあたりから、何だかな・・・と。(吸血鬼になったら今の自分とは違ってしまっているだろうから、今の自分のままでいられる間に、愛する人とって気持ちはわかるけども。ベラの体のことを第一に考えて断ったエドワード、素敵!)
最後の数章は、ベラにイライラしました。全くタイプの違ういい男2人に愛されるのはいいけど、どっちも欲しがるのは・・・。
ベラの幸せだけを願うエドワードが大人すぎて、余計にベラが不釣合いに感じてしまいました。 -
Bellaに共感出来ないのが読んでて辛い。多感な時期だからこそ成長が読みたかった。ひたすらTeam Edwardに徹する。
英語は、変な言い回しもない分読みやすい。だが面白味に欠けるので文学作品とは違うと思う。 -
在米中にウォルマートで購入した一冊。
アカデミックというかは、ライトノベル的な一冊なので、単語や言い回しを見るのにはいいと思う。 -
ベラの優柔不断さにはがっかりです。
エゴワードの目の前で、ジェイコブの腕に抱かれて平気で寝るとか(笑)
ジェイコブのことを振り切れないとかではなく、エドワードもジェイコブも両方愛しているっていう状況と、この本が『純愛小説』っていうところが腑に落ちないので低評価です。
初めから『怪しい三角関係』とかっていう副題にしてくれたら、ここまでベラの言動にイライラしなかったかも(笑) -
人狼族が大活躍する今回、戦闘シーンやらラブラブシーンやらの見せ場も多い・・・が、いかんせん、ヒロインのワンパターンなカマトトっぷりに、途中ちょっと読むのが辛かった。それに、生きるの死ぬのの大恋愛のわりに、この二人はお互いのことを全然理解していないように思えるのも興醒め。ジェイコブ見たさ(読みたさ)に最後まで頑張ったようなものかも。
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Twilight Sagaの3冊目。
他のキャラクターのバックグラウンドとかも出て来る1作。
映画化済み。