I'm Glad My Mom Died

  • Simon & Schuster (2022年8月9日発売)
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Amazon.co.jp ・洋書 (320ページ) / ISBN・EAN: 9781982185824

感想・レビュー・書評

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  • 正直、この女優さんの存在はこの本が話題になるまで全く知らなかったんだけど(タイトルにインパクトがあり過ぎる…というのが第一印象だった)、何かのプラットフォームでお薦めに上がってきたのと、友達がオーディオを聴いて「良かったよ」と言っていたこと、そしてなんだかとっても高レビューらしいということで、本人朗読によるオーディオブックを聴いてみることに。普段のプロのオーディオブック・ナレーター達のパフォーマンスに慣れてしまっているので、この若いアメリカ人女性らしい、ささーっと早口のJennette McCurdy本人の朗読に慣れるまで最初は少し戸惑ったけど、慣れてしまえばこっちのもの。彼女が幼少期からどれほど母親を喜ばす為に尽力したか、どのように母親の影響を受けて摂食障害になってしまったのか、どうやって望みもしないショービズの世界に足を踏み入れることになったのか、そして母親の死後もどのように引き続き幼少期に負った心の傷から逃れられずにいたか、など、異性関係のエピソードも含め、正に自分をさらけ出した形で赤裸々に語られる回想録。Jennetteの母親は俗に言う毒母で、自分が成し遂げたかった女優という夢を娘に託し(というか無理やり押し付けて)、成長の為に栄養を必要とする幼いJennetteが拒食症になるような食生活を推奨したり、常に彼女と一緒に行動し、異性関係も認めず、彼女が大人になるまで精神的・肉体的に監視、干渉し続けた結果、母親が再発した癌で亡くなった後も、今度は過食嘔吐と飲酒の問題を抱えるようになってしまったJennette。セラピーに通い、母親が幼い自分に対してしていた行為は愛ではなく虐待だったという真実を突き付けられても、それを認めてしまうと『母親は自分を愛していて、そんな母親に喜んでもらうことが自分の幸せ』だと思い込み、母親を笑顔にすることだけにがむしゃらに全てを注いでいた自分の人生そのものが崩壊してしまう、という苦しみが襲ってきて、どんなに止めようと決意してもまた過食嘔吐を繰り返してしまう…という負のループの描写がなんともリアルだった。今まで摂食障害を抱えた人の内面の声を聞いたことがなかった分、ちょっとだけそのメカニズムがわかった気がするし、摂食障害って楽物依存やアルコール依存と同じように、自分の意志ひとつで簡単に解決するものではないんだな…というのがわかった。そして、虐待を受けているという事実は、受けている側の当の本人からしてみれば(特に幼少期からずっとその状態だったとしたら)気が付けないし認めたくもない事実なんだろう、ということも。

    母親の夢を代わりに叶える為、そして常に金銭的問題を抱えていた家庭を助ける為に女優になったJennette McCurdyは、今はもう女優業は続けていない様子。この本を出版したということは、自分の過去と遂に折り合いをつけてしっかり前進しているという証だと思うので、今まで辛いことをたくさん経験してきた分、是非とも幸せに、穏やかに暮らしていって欲しいなと思う。

  • この本のテーマは毒親ですかね。

    オーストラリアの図書館でも人気でずーっと(本当に2ヶ月くらい)借りられなくて、本屋さんのランキングでも上位なので気になってた本なんです。

    元々子役をやっていた著者の半生を綴ったmemoirですね(回想録)

    めっちゃずーんてくるような暗い話があるんだけど、ツッコミ入ってたり、結構コメディ要素入っているから「ふふっ」てなりながら読めました。

    ちなみにオーディオブックは早すぎて全然ついていけなかったので速度落として読みました

  • Nickelodeon でヒットしたiCarlyというドラマシリーズの主人公の親友役として有名になったJennette がお母さんとの関係について語った本。
    お母さんの強い要望で子役になり、幼少期に様々なことを我慢してお母さんに喜ばれるように過ごしていた。小学校高学年あたりに胸が発達してきて、大きくならないようにお母さんと一緒にカロリー制限を始めて体重維持のために徐々に食事との向き合い方がおかしくなり、いずれ過食症になる。付き合った人たちもなかなか問題を持っている方々でそれ以外にも衝撃的な事実も記されていたので壮絶な人生だということがひしひしと伝わってくる。そのなかで唯一iCarlyの主人公を演じたMiranda Cosgroveとの関係性がとても素敵でよかったなと微笑ましく思った。
    iCarlyを見ていた時代はほぼ起こっていることが、実際観ていたころだったのでそんな心境で動いていたのかと思うと胸が苦しくなる。
    本の中ではほんの少しだけ触れていた共演者だったAriana Grandeのことが好きではなかったという部分がメディアには大々的に取り上げられていることがかわいそうだなと感じてしまった。
    日本でも子役は多いし、幼い頃からメンタルを保つには大変な業界だなと実感した。

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