The Ride of a Lifetime: Lessons Learned from 15 Years as CEO of the Walt Disney Company

  • Random House (2019年9月23日発売)
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Amazon.co.jp ・洋書 (272ページ) / ISBN・EAN: 9781984801463

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  • ディスニーCEOのロバートアイガーが著したディズニー経営物語。
    Lessons learned from~というタイトルではあるが、教訓自体に真新しさはなく、稲盛和夫や松下幸之助と同じようなことを述べている印象を受けた。
    ただし映画館やテーマパークで当前のように楽めている世界最高のエンターテイメントビジネスの、夢の国とは程遠い人間臭いリアルな裏側について知ることができて、読み甲斐のある内容だった。


  • 前作に引き続き、ご存命の方の自叙伝

    本書は
    「中田敦彦のYouTube大学」で書籍紹介され
    なかなか興味深かったんで、早速


    現ウォルト・ディズニー・カンパニー会長である
    ロバート・アイガー氏が
    自身の半生と、ABCテレビの雑用係から
    巨大エンターテインメントカンパニーである
    ウォルト・ディズニーのCEOになるまでを描いた作品


    1957年
    ニューヨークロングアイランドにて
    広告業界で働く父と、専業主婦で愛情深い母の間に生まれる

    仕事よりも、政治活動に熱心な父は
    正義感は強いものの
    気分の揺れが激しい人だった

    自分の人生に失望した父は
    アイガー兄妹に、自分とは違う
    良い人生を送らせようと
    勉強と時間管理に厳しかったと言う


    そんな父を、軽蔑するコトなく
    勉強家だった、父の膨大な書籍を読み漁り
    大学進学後は、勉強とバイトに励んだ

    ネットワークTVのニュースキャスターに憧れ
    地元にある、小さなケーブルTV局で
    お天気キャスターと、特集ニュースのレポーターを務めたが
    パッとしなかった

    その後、45年間働くことになったABCの入社は
    叔父の知人からの紹介


    最初に配属された制作サービス部で
    スタジオ管理者を任され
    寝る間も惜しんで、仕事をこなしたが

    業者と癒着し、私服を肥やす上司から目をつけられ
    部門をクビになる


    父から受け継いだ、正義感が裏目に出た瞬間だったが
    スポーツ部門の求人を見つけ
    そこからが、人生の転機となる

    当時、局のドル箱だったスポーツ部門を率いていた
    ルーン・アレッジは、当時
    テレビ界の帝王と呼ばれていた

    誰よりも、負けず嫌いで
    イノベーションへの拘りが強く
    スポーツイベントに、物語とテクノロジーを持ち込み
    視聴体験を激変させた人物である


    『イノベーションを起こさなければ死ぬ。
    新しいものや、証明されていないことを怖がっていたら
    イノベーションは起こせない」

    ロバート氏が、ルーンから学んだ哲学は
    なかなか刺激的である


    34歳の時、自社よりはるかに弱小企業だった
    キャピタル・シティー・コミュケーションズに
    ABCは買収された

    その時の経営者が
    トム・マーフィーとダン・バーク

    ニューヨークで、小さなテレビ局を開局し
    買収を繰り返して、キャップ・シティーズを築いた彼らは

    投資の神様と言われる
    ウォーレン・バフェットの資金支援でABCを飲み込んだ

    トムとダンは、徹底したコストカットを行い
    贅沢や、無駄を許さなかった
    その反面、必要とされた時には
    惜しみなく金を使う

    自然体で、傲慢さのかけらも無い
    誰とでも同じように、正直に率直に話す

    ウォーレン・バフェットは2人を
    「過去にも未来にも、自分の知る中で
    おそらく、最も偉大な経営者コンビ」と称賛している

    ロバート氏も
    「善良さと仕事の有能さは、相反するものでは無い」
    と言うことを学んだと述べている


    その後のロバート氏のキャリアの中で
    最も多くの影響を与えたコンビであることは
    間違いないようだ


    トムとダンの信頼を得て
    ABCエンターテーメントの社長へと
    大抜擢を受けたロバート氏

    優秀な部下に助けられ
    「ツインピークス」を初め、数々のヒット番組を制作し
    ABC本社の社長となるが

    ダンの引退と共に、1年足らずで
    異例のCOO就任となった

    その後、間もなく
    ディズニーによる、キャピタル・シティーズ/ABC買収となり
    メディア部門を任されることとなる


    当時、10年間
    ディズニーのCEOを務めてきた
    マイケル・アイズナーの元で
    苦戦を強いられるも
    腐る事なく、邁進していく



    マイケルの引退と共に
    世界最大のエンターテイメント会社である
    ウォルト・ディズニー・カンパニーのCEOに就任する

    と、ここまでで全体の半分を占めた本書
    正直、こんな善良な人いるか?と
    疑わしくなるぐらいな人物で
    少々、食傷気味になる


    が、ここから先が凄い


    ロバートが「買収の神様」と呼ばれる所以の
    数々の買収劇が始まる


    前任のマイケルが、スティーブ・ジョブズとの関係を拗らせて
    なし得なかったピクサー買収

    世紀の変人と言われていた
    ジョブズとの関係を
    丁寧に築き上げ、劇的な買収を完了させた

    その後も
    マーベル、ルーカスフィルムと
    三大買収が終わって一段落したところで
    新たなるイノベーションを手掛けることとなる

    D2Cプラットホームの必要性を考え
    スナップチャット、スポティファイ、ツイッターと
    候補を絞ってはみたものの
    結果、BAMテックを買収する

    そして、最大の買収である
    二十一世紀FOXの買収を成功させる



    この一連の買収劇は
    本当にワクワクしたなぁー


    買収劇を重ねる中で
    上海ディズニーランドもopenさせている

    2021年末まで延長されていた任期を
    2020年2月をもって、CEOを退き
    残りを会長職に留まることとした

    ロバート氏CEO交代のニュースを受けて
    ディズニーの株価が、大幅に下落したという


    各メディアでも
    「この時代の最高のCEOのひとり」
    「ディズニーをメディア帝国にしたCEO」
    「コンテンツとテクノロジーを結びつけたCEO」
    と、絶賛

    タイム誌の2019年
    『ビジネスパーソン・オブ・ザ・イヤー』に選ばれている


    一流大学を卒業したわけでも
    MBAを取得した、経営のプロでも
    強力なコネがあるわけでもない
    所謂、叩き上げの生え抜きであるロバート氏が

    ネットワークTV局の、いち雑用係から
    会社が買収されるたびに
    新天地で才能を発揮するという

    なんとも、アメリカらしい
    映画のような人生であり
    ドリーム感がある話だった


    #ディズニーCEOが実践する10の原則
    #ロバートアイガー
    #買収の神様
    #読書好き


  • ディズニーは、世界でも最も尊敬され、革新的な企業であり、そのCEOを長く務めたボブ・アイガーの著書。
    彼のリーダーシップの下、ディズニーはエンタ-テイメント会社としての概念を大きくトランスフォームしてきた訳だが(最近、Netflixに対抗してDisney+を発表)、彼曰く、2005年、CEO就任時からは変わっていない原則が、①高い品質のブランドコンテンツ、②テクノロジーへの投資、③グローバルの成長。
    重要なことを単純化できる能力も経営者の大切な資質だ。
    彼は、2020年3月にCEOを退任したばかりだが、将来、政治の世界に入るのではないか(大統領!)、と噂されており、今後の動向も気になるところ。

    本著では、数々の大型買収(ピクサー、マーベルコミック、ルーカスフィルム、20世紀FOX)にまつわる秘話(特にスティーブジョブズとの関係)も面白いが、彼が実践してきた経営の考え方を知ることが本著の最大の魅力。

    10の原則
    ①Optimism(楽観主義)
    ②Courage(勇気)
    ③Focus(集中)
    ④Decisiveness(果断)
    ⑤Curiosity(好奇心)
    ⑥Fairness(公平)
    ⑦Thoughtfulness(思いやり)
    ⑧Authenticity(信頼できること)
    ⑨The Relentless Pursuit of Perfection(完璧の飽くなき追求)
    ⑩Integrity

    最後は、多くの経営者が必ず上げるIntegrity。この邦訳が難しい。

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