アンネ・フランクはなぜ殺されたか: ユダヤ人虐殺の記録

  • 岩波書店
3.80
  • (1)
  • (2)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 14
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000000451

作品紹介・あらすじ

強制収容所で焼かれ、煙と灰になった人々。なぜ600万人が殺されたのか。迫害と虐殺の恐怖の中で、人々はいかに生きたのか。アンネの生きた時代を、今みつめなおす。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 収容所で生きながらえたユダヤ人がいたことは信じがたい。しかし事実生き延びた人々もいた。選別を逃れたのは運が良かったからかもしれない。あるいは何らかの偶然によって選別や殴打や病気を免れたかもしれない。しかし生きながらえたのは運や偶然によるものではなかった。収容所の規則は生き延びることを不可能にするように特別に考え出されたものだ。そのような場所で生き延びるには、なんとか方法を見つけることが必要だった。方法はあった。生き延びる手段を表す言葉は全ての収容所に共通していた。その言葉は「画策する」だった。アウシュビッツ用語で最も重要だったのは「画策する」だった。生き残るカギを握っていたのはこの言葉だった。それは盗みや買うこと、交換すること、獲得することを意味していた。どんな物でも交換する物がなければ手に入らなかった。目覚めている時間の全てを画策することに費やしていた人々もいた。仲間から盗んだり、わいろを使ったりい、パンのかけらをいっぱいの水と交換したり、1枚のしわくちゃの紙と寝る場所を交換したりした。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/457697

  • ホロコースト、ナチス、ユダヤ人大量虐殺・・・言葉は聞いたことがありましたが、これほどまでに残酷なものだったのかと改めて考えさせられました。著者の十全な調査に基づいた記録です。

  • 「ユダヤ人虐殺」に興味があるんで・・なんか知らんが大学のときからユダヤ関係の本は読んでる。

全4件中 1 - 4件を表示

バーバラ・ロガスキーの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×