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Amazon.co.jp ・本 (252ページ) / ISBN・EAN: 9784000000581
感想・レビュー・書評
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「Maric to Einstein
この前お便りをいただいてからずいぶんになります。
私は美しいネッカー川近くの、ドイツ樫の木の下を歩きまわっています。
でもその魅力も今は濃い霧に包まれ、無限に似て寂しく、灰色の景色です。
人間が無限という概念を理解できないのは、頭蓋骨の構造のせいじゃないと思います。
感受性が芽ばえはじめる若いうちに、こんなきゅうくつな地球から
のびのびと宇宙へ出ていくことができたら、
きっと人間だって無限を理解できるでしょう。それにまた、
無限の幸福を理解することができれば、宇宙の無限についても、必ず……
Einstein to Maric
最愛のドクサル(豆狸)
……さえ家に着くや、ママはいかにも何気ない風を装って「どころでお前のドクサルはこのさき一体どうなるのかい?」と聞くじゃありませんか。僕も同じぐらい何気なく「僕のワイフのことですか?」と、後に続きお定まりの愁嘆場を覚悟しながら言ってのけました。ママはとたんにベッドに身を投げ出し、子供みたいに泣き出しました。……
諦めさせようという魂胆は「彼女も本の虫なんだろうが、お前に要るのは妻なんだよ」とかいう文句に見えすいていました。この温泉にいる連中は救いようのない空虚さです。
ああ君といっしょにチューリヒにいられたらな! 君の山猿より』
(カバー見返しより)
アインシュタインと最初の妻ミレーヴァ・マリッチとの間で1897年10月から1903年9月までの6年間に交わされた、まさに「ラブレター集」です。チューリッヒ工科大学に晴れて入学したアインシュタインが、セルヴィア人女学生ミレーヴァ・マリッチと知り合い、ともに同じく数学・物理の教員を目指す同士として、そして良き理解者として彼女を熱愛していく様子が窺えます。その間には、ミレーヴァの転校、アインシュタインの卒業(即失業)とスイス東部でのアルバイト、ミレーヴァの妊娠・出産、ベルンの特許局への就職、と離れ離れになってしまう大きなイベントが数多くあったわけで、その別離を乗り越えてやり取りした手紙から読み取れるのは一環したアインシュタインのミレーヴァへの愛情と学業への関心でしょう。
それにしてもこれほどアインシュタインが筆まめなのは、時代が時代で手紙のみがほとんど唯一の日常的な通信手段であったからでしょうか。今ならばメールで済むわけですが、どれだけその交信が後世に残るものなのでしょうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アインシュタインの奇跡の年、1905年の前後、全く違う分野に見える3論文を出した事実は知っていた。この本を読んで、それぞれの分野の新しい研究論文について、それがどういう原理で起こっているのか、純粋に考え抜いた結果、見えている分野を横断する新しい理論、考え方を考え抜いたのだと感じることができた。
でもそんな偉大な成果を生み出した若きアインシュタインは、20代の若者として沢山のラブレターをパートナーのミレヴァ・マリッチとの間で交わしていた。その文章は結構素直で優しさに溢れていて、人柄が滲み出ているように思った。 -
請求記号:289.3/ア
資料番号:010125847
比類なき夫婦の軌跡をたどる3冊③
20世紀最大の理論物理学者で、天才の代名詞とも評されるアルバート・アインシュタイン。彼の功績の陰には、最初の妻であり同じ研究者でもあったミレヴァ・マリッチの存在がありました。若い二人が綴った54通のラブレター。 -
2009/
2009/
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