アンパンマンの遺書

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000000642

感想・レビュー・書評

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  • やなせさんが生きてきた中で関わった仕事はとても多く、種類も様々であったことがわかった

    だからこそ、自分は何がやりたかったのか、ずっとわからなかったという

    でも、その多岐に渡る経験は、アンパンマン誕生にとても影響を与えていて、今尚人気が残っているのだと思った

    アンパンマンに込めた、やなせさんなりの正義が理解できた

    小さい頃読んだ紙芝居や、中学生時代に見ていたアニメのアンパンマン
    やなせさんの込めた思いなどは知らなかったけど、楽しかったことを覚えている

    今後は、やなせさんが込めた思いを意識しながら見てみたい

    また、タイトルに"遺書"という言葉を入れたのは、関わった人々がだんだん亡くなっていき、悲しかったからだと思う

    とても謙虚で、自分はB級だ、というように書かれているが、才能溢れる方だったからこそ、様々な仕事を依頼されたのだと思う

    サンリオの前身の会社との関わりや、手塚治虫とのお仕事など、魅力的なお仕事をたくさんしていた

    相互に影響を与えていた、手塚治虫や大友克洋などの作品も見てみたくなった

    やなせさんの作詞も、正義とは何か、考えられていて、いま私たちが考えるのもいいと思った

    2013.12.15

  • 奥様を亡くされた時に書かれた自伝。
    アンパンマンの顔が無くなるのは、無名の市井の人こそヒーローで、顔のないアンパンマンの姿こそ描きたかったのだという。

  • 誰でも知っている永遠のヒーロー「アンパンマン」。
    作者の「やなせたかし」が自分の半生とアンパンマン誕生を語る。
    彼の人生の終盤戦で生まれたアンパンマン。その原点を伺い知ることのできる一冊。
    本書より・・・”逆転しない正義とは献身と愛だ。それも決して大げさなことではなく、目の前で餓死しそうな人がいるとすれば、その人に一片のパンを与えること。”
    「ボクをお食べよ!」byアンパンマン
    これがアンパンマンの原点です。

著者プロフィール

1919年生まれ、高知県出身。百貨店宣伝部にグラフィックデザイナーとして勤務の後、漫画家・絵本作家として活動を始める。絵本の作品に『やさしいライオン』『チリンのすず』『あんぱんまん』(フレーベル館)など多数。2013年永眠。

「2022年 『アンパンマンかみしばい③』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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