遺産相続ゲーム―五幕の悲喜劇

制作 : Michael Ende  丘沢 静也 
  • 岩波書店
3.45
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本棚登録 : 28
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000001175

作品紹介・あらすじ

エンデ寓話劇の傑作。不思議な遺言、莫大な遺産をめぐる人々の葛藤。絶妙のストーリーテリングで描く現代社会の縮図。

感想・レビュー・書評

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  • 人が混乱し恐怖と驚愕に染め上げられて怯えていく様を描く。その様は吐き気すら覚えるほど苦痛。
    どうせすべてが狂気なら、愛にみたされていたいです。

  • あの・・ネバー・エンディング・ストーリーの作者による戯曲〜フィラデルフィアという故人から遺産相続人として指名された人々が屋敷に入ると,屋敷は人の心を反映して変化していく。全員に渡された紙片を突き合わせないと遺言は明かされないのだが,遺産を独り占めしたい・・・遺産を人にとられたくない・・・そんなことはどうでも良い・・・という各人の思いは千々に乱れ,外から見ると小さいのに入ると意外と大きいと感じていた屋敷は,入り口や部屋の出入り口を閉じ,火事を起こして,閉じこめられた人々は焼き殺されてしまう。純真な若者が最初に死に,彼が慕っていた嘘つきの少女は壁に呑み込まれてしまう〜理不尽といっても良いほど訳の分からない本です。上演するときは,こうやるんだ・という作者のノートまで付いています。演出家は大変だろうなあ。愚かな人間が友愛という概念を受け入れない。遣り手の実業家・疑うことを知らない裕福な主婦・嘘つきの女児・子どもの心を持った青年・無知な皿洗い女・利口な振りをする女教師・忘れっぽい執事・強かな老農婦・野蛮な軍人・破産した元貴族夫人のサーカス興行主・何が本当か判らない薄っぺらな前科者・・・国ってのは,こうした愚か者で構成され,何となく内側で揉めている

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