江戸時代とは何か: 日本史上の近世と近代

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000002073

作品紹介・あらすじ

300年の安定と繁栄を謳歌した江戸時代。このような社会がどうして可能だったのか。そしてそれは日本史上どのような意味をもつのか。近世思想史研究の第一人者が、自閉した近世史像を打ち破り、新しい日本史像へと迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 安冨歩の本に紹介されていて読む。
    あらゆる学問が専門分化していく中、例外ではない歴史学において、大局的な視点で日本社会の特質を洞察しようとする見事な試み。
    中世後期以降(戦国時代の兵農分離以来)日本社会は役=職分の体系であったという仮説に基づいて、日本の近世から近代の歴史を読み解く。
    最終章では日本の天皇も、日本という共同社会におけるひとつの役を担っていたことが示唆される。
    極めて説得力に満ちた論考である。

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著者プロフィール

1923年、大阪市生まれ。1949年、東京大学文学部国史学科卒業。東京大学助手、名古屋大学講師、名古屋大学助教授、東京大学助教授、教授を歴任。1984年、定年退職により東京大学名誉教授。以降も千葉大学教授、川村学園女子大学教授を歴任する。文学博士(名古屋大学、1962年)。日本学士院会員。専攻は日本近世史。
○著書
『日本封建思想史研究―幕藩体制の原理と朱子学的思惟』青木書店、1961年。
『幕藩体制の政治的原理と朱子学との関係に関する研究』(博士論文)1962年。
『大世界史16 閉ざされた日本』文藝春秋、1968年。
『江戸時代とはなにか』岩波書店、1963年。
『安藤昌益』(校注/『日本思想体系45 安藤昌益・佐藤信淵』)中央公論社、1974年。
『荻生徂徠』(責任編集/『日本思想体系16』)中央公論社、1974年。
『日本の歴史19 元禄時代』小学館、1975年。
『日本文化の歴史』岩波書店、2000年。

「2013年 『荻生徂徠「政談」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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