オリーブの森で語りあう

  • 岩波書店 (1984年4月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784000002318

みんなの感想まとめ

多様なテーマについての深い対話が展開される本書は、文学や経済、政治といった幅広い分野にわたる知識人たちのざっくばらんな議論が魅力です。特に、著者のエンデが持つ人間の冒険心や創造力への信頼は、資本主義社...

感想・レビュー・書評

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  • エンデ関連本でおすすめされたときに購入して積読してあった本書。よく見ると、手に入れた本が初版本であることを知って、丁寧に読もうと誓う。初版は1984年。

    本書は3人の西ドイツの知識人によるざっくばらんな対談を本にしたもの。話は尽きることなく、文学や経済、政治など寄り道しながら語られる。

    これを読んで、改めてエンデという人はどんな人かということを考えた。エンデは人間の持つ冒険心や創造力というものを心底信じて期待して希望を抱いていた人。資本主義に飲み込まれる社会を案じて、「人間はこんなはずじゃない」という叫びが聞こえる。

    40年前の本にもかかわらず、ベーシックインカムの構想がすでに語られていたり、「美というのは全体性だ」と語っていたり、2000年代に生きる私たちが読んでも全く色あせないエンデの創造力はやはりすばらしい。

  • 当時、世界はすごくいい方向に変われるんだって思わせてくれた。

  • 『エンデと語る』に似ている。読み比べしてみるのもいいかもしれない。

  • テクノクラートや政治屋にだけ社会を委ねてはいけない。彼らにイマジネーションには限界があり、そこにはファンタジーが必要だ。だが、ファンタジーは想像力の飛躍をいざなう余白の芸術であって、具体的な解法は書き込まれていない。

    結びには「パンク青年はなぜ社会に反抗するのか」という議論があり、若者と大人の共同が大切と謳われる。それをつなぐものは何か。テクノロジーか、場か、政治か、文化か。

    あとがきには「高みから見下ろすような議論ではない」とあるが、やや浮世離れしたやりとりもあって、全体に抽象性が高く世俗を離れた議論になっている。

    議論の中身は少し古びているが、こういった抽象性が高い社会批評を「無意味」と避ける合理主義に釘を刺すという意味で普遍性をもった一冊。


    社会はグレーだ。それは豊かな階調をもち、どこまでも広がるとらえどころのない海。バランス、共有、非原理主義…難しいけれど、行き着く先はそれしかない。

  • 3人の会話(時々4人)を記録した本。コンタクトシアターの話とエンデの批判がとても面白かった。今のソーシャル界への疑心にも繋がるところがあります。

  • 一期一会でエンデと出逢ったので、連れて帰りました。わくわく。

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著者プロフィール

文:ミヒャエル・エンデ(Michael Ende)
1929–1995年。ドイツのガルミッシュ生まれ。作家。小説、絵本、戯曲、詩などの文芸作品がある。愛をもって社会を見つめ、深い思索のもと生まれた作品は、世界中の多くの読者に読み継がれている。1960年『ジム・ボタンの機関車大旅行』(邦訳版1986年/岩波書店)で作家としてデビューし、ドイツ児童文学賞を受賞。以降、執筆活動を続け数々の国際的な文学賞を受賞。主な邦訳作品に『ジム・ボタンと13人の海賊』『モモ』『はてしない物語』『鏡のなかの鏡—迷宮—』『魔法のカクテル』『魔法の学校—エンデのメルヒェン集』(以上すべて岩波書店)などがある。『モモ』の装画・挿絵はエンデ自身が描いたもの。長野県の信濃町黒姫童話館に、原稿や草稿、ノート、写真、書簡、自筆原画、愛用品などのエンデの関連資料が多く所蔵され、一部が常設展示されている。

「2026年 『影の縫製機』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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