本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (220ページ) / ISBN・EAN: 9784000004442
みんなの感想まとめ
活版印刷の発明者グーテンベルクの謎を掘り下げ、印刷技術の歴史とその影響を分かりやすく解説する本書は、一般読者にも親しみやすい内容となっています。著者は、書誌学の神髄を追求し、特に印刷文化の黎明期に焦点...
感想・レビュー・書評
-
岩波書店の月刊『図書』に連載されたものを加筆修正して刊行。
書誌学の神髄を一般の読者に分かりやすく解説しているのが、本書の特徴だろう。これができる日本人学者は,ごくわずか(おそらくヒトケタの人数であろう)だからである。
久しぶりに再読してinspireされることが多く、本の誕生に興味関心を持たれる方々にぜひオススメしたい。福沢諭吉がペテルスブルグでグーテンベルクの聖書を明治維新より前に見ていたという事実には目を見張らされる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
活版印刷の発明者であるグーテンベルクの時代と様々な謎について書かれている本。
仕事としてDTPをやっていた私だけど、そのずっとずっと源流であるグーテンベルクや印刷の歴史については、ほとんど知りませんでした。今、ここで、興味を持てたことに感謝です。
印刷物という、記録を後世に伝える技術に関わっていた人物なのに、彼についての情報は殆ど知られていないんですね。それでも分かっていることは、印刷業が起こった街が「マインツ」であること、そして、印刷技術があっという間にヨーロッパに伝播していったこと。新しい技術が伝わって受け入れられるのって、本当にあっという間なんですね。もちろん、時代的な時間のスピード感は違うけれど、現代のコンピューター技術や携帯電話などを考えてみると、たぶん、そんな感じの注目度の技術だったんだろうな、と。
この本が書かれたのは1998年。この本から、もう20年ほど経っているんですよね。その間の技術革新などで、もしかしたら、いろいろな謎の一部は解明されたりしてるのかもしれないですね。最近の書籍も探してみようかな。 -
西洋書籍史の基本書。グーテンベルクを始めとする活字文化の黎明期にメスを入れる。発表媒体から推察されるようにエッセイ風。
・アルドゥスの紋章の意味「錨は仕事を始める前の熟慮、イルカは仕事を完遂する速さ」:エラスムス
・意図的に美しく書くカリグラフィーは、16世紀ルネサンスの申し子。
・ウィクリフ訳聖書は英語による最初の完訳聖書。ボヘミアのヤン・フス一派に影響を及ぼし、彼らを通じて、究極的にはルターにまで到達。
・パリ国立図書館。3部収蔵。保存、閲覧、デジタル化のため。 -
グーレンベルクにより発明された活版印刷術戦後の様子が一通り理解できます。また、慶應大学にあるグーレンベルク聖書の緻密な分析についても興味深く読めました。
グーレンベルク本人については謎が多く、また印刷技術発明の経緯についても謎のままである。
突然降って湧いた様なグーテンベルク聖書が宗教改革をはじめとする大きな歴史のターニングポイントとなったのだから興味はつきない。
著者プロフィール
高宮利行の作品
本棚登録 :
感想 :
