- Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000008877
作品紹介・あらすじ
本書は、経済学の基本的な命題・分析方法をすべて盛り込んだ、模範的なテキストとして高い評価を得ている。今回の改訂は、広範な研究成果を取り入れたうえで、激動の現代経済のありようを、最新のデータに基づき、国際経済との関連のなかで、具体的に分析する。経済学を学ぼうとする、学生・ビジネスマンにとって、最良の手引きである。
感想・レビュー・書評
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もう、ずっとずっと昔に読んだ本だよ。
どうして、こんな古い本を、もう一度、読んでみたか、というと、P.A.サムエルソンとの共著をしたことになっている、「 W.D.ノードハウス」が、近頃、ノーベル経済学賞をとったから。
えー、っと思って、もう一度、この古い教科書を、図書館で借りてみて、上下巻を読んでみた。
13版の日本語訳。
都留重人が翻訳してる。
古いなあー。
Wikipediaによれば
ウィリアム・ノードハウス(William Dawbney Nordhaus )は
イェール大学の経済学部の教授なんだって。
専門は賃金、価格、生産性など、景気循環論、保健経済学、環境経済学、気候変動問題、地球温暖化問題など。
ポール・サミュエルソン『経済学』の共著者。
現在、19版で、少なくとも17国語に翻訳されている。
気候変動の経済学に対する貢献
ノードハウスは、開発した気候変動モデルのもと管理されない生態系にかなり依存する経済のセクター、すなわち自然に生じる雨量、表面流去、温度にかなり依存する経済のセクターは、気候変動にもっとも敏感であると、述べている。
農業、林業、野外リクレーション、および海岸の活動はこのカテゴリーに入る。
ノードハウスは、気候変動の潜在的大災害の影響を本気に取り上げている。
最近の気候変動の経済モデルを書いているA Question of Balance(Yale University Press, 2008年)は、Choice誌によって2008年の「傑出した学問的タイトル」として選ばれた。
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マクロ・ミクロ経済学両方の入門書で解り易い。偏りが無く近代経済学(新古典派的総合)を一通り学べる。我々の時代の定番教科書だが、今の時代ではどうか?著者も亡くなったことだし、経済学に古典があるとすれば、本書は既に古典に入るだろう。
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中道主義
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評者の所有している本書は1977年と評者の生まれる前のものなので、最新版と内容が異なるものがあるかもしれないのでご留意願いたい。
本書は新古典派総合を提唱したサムエルソンの著書「経済学」を故都留重人氏が翻訳したものである。
国民所得の決定といった敢えて難解に仕上げたケインズの一般理論からなるマクロ経済学を分かりやすく解説している。(ただし、乗数理論はミスしているが)
上述したとおり評者の所有しているのは1977年版なので内容が古く、アメリカがモデルになっているのでそのまま日本に当てはめるのは難しい部分もかなりある。しかし、需要と供給など中学生が公民で習う内容や、政府支出の問題など今でも考えさせられることが多いのも言うまでも無い。
数ある経済学の本でも名著値する大作といえるだろう。