生と死の接点

  • 岩波書店 (1989年4月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (360ページ) / ISBN・EAN: 9784000011914

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

生と死のテーマを深く掘り下げ、臨床心理学や昔話、文学を交えながら考察を展開する作品です。著者は、老いと死に関する多様な視点を提示し、特にヒルコという存在を通じて人間の心の構造に迫ります。河合俊雄の神話...

感想・レビュー・書評

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  • ヒルコに関しての論は、河合俊雄さんの回顧本である「日本神話と心の構造」(2009年)に以下のような話が載っている。

    「昔話と日本人の心」の中で『後にとりあげて論じることにしよう』と書いておきながら、この「生と死の接点」で『それについて全く論じてないのに気がついた』と言っているのに、本書でも突き詰められてなく、河合神話論の総決算本である2003年刊の「神話と日本人の心」でもトーンダウンしている。

    つまり、河合さんは亡くなってしまったが、このテーマ(ヒルコ≒片側人間)は残留していると見るべきと、俊雄さんは言っているのだと思う。

  • 出口治明著『ビジネスに効く最強の「読書」』で紹介

    老いと死について、臨床心理学を基盤に昔話や文学などからも引いて考察する。

  •  ユング心理学者の河合さんの著作は何らかの形で生と死というテーマに関るものが多いのですが、これはその一つです。人生の例夫妻来る、老人と子供、男女と言った多様な視点とクロスさせながら死生観を論じています。

  • 引っ掛かりが多くて読むのに時間がかかった。
    気になったフレーズちょっとメモ
    【神話と科学】
    神話の知の基礎にあるには、私たちをとりまく物事とそれから構成されている世界とを宇宙論的に濃密な意味を持ったものとしてとらえたいという根源的な欲求。
    科学の知は、自分以外のものを対象化してみることによって成立している。「他」をみるとき、「自」と「他」のつながりは失われがちとなる。
    【男性と女性】
    心の異なる男性と女性が、老人になり死に至るまで自分のコスモロジーのなかに相手をも明確に定位させてゆくことは大変なエネルギーが必要である。
    【西洋と東洋の父性、日本の父親像】
    片子の話において、わが子が世間の力に屈して死地におもむこうとするとき、黙ってそれに耐える強さを日本人の父は持ってはいるが、世間に向かって片子のために戦う強さをまったく持っていない。
    日本人の父親像、強い父とはあくまで母性に奉仕する父としての強さ。

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