生と死の接点

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 53
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000011914

作品紹介・あらすじ

老い、そして死。この人間にとって最大の、しかもきわめて現代的な課題をどのうよに受けとめるべきか。昔話や児童文学、また具体的な臨床例などわかりやすいモデルに即して、臨床心理学の第一人者が、人生後半の課題について考察をめぐらす。そして人間の尊厳、生きることの意味について深い洞察を加えて、「生と死の均衡」の重要性を説く。

感想・レビュー・書評

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  • 出口治明著『ビジネスに効く最強の「読書」』で紹介

    老いと死について、臨床心理学を基盤に昔話や文学などからも引いて考察する。

  •  ユング心理学者の河合さんの著作は何らかの形で生と死というテーマに関るものが多いのですが、これはその一つです。人生の例夫妻来る、老人と子供、男女と言った多様な視点とクロスさせながら死生観を論じています。

  • 引っ掛かりが多くて読むのに時間がかかった。
    気になったフレーズちょっとメモ
    【神話と科学】
    神話の知の基礎にあるには、私たちをとりまく物事とそれから構成されている世界とを宇宙論的に濃密な意味を持ったものとしてとらえたいという根源的な欲求。
    科学の知は、自分以外のものを対象化してみることによって成立している。「他」をみるとき、「自」と「他」のつながりは失われがちとなる。
    【男性と女性】
    心の異なる男性と女性が、老人になり死に至るまで自分のコスモロジーのなかに相手をも明確に定位させてゆくことは大変なエネルギーが必要である。
    【西洋と東洋の父性、日本の父親像】
    片子の話において、わが子が世間の力に屈して死地におもむこうとするとき、黙ってそれに耐える強さを日本人の父は持ってはいるが、世間に向かって片子のために戦う強さをまったく持っていない。
    日本人の父親像、強い父とはあくまで母性に奉仕する父としての強さ。

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プロフィール

河合 隼雄(かわい はやお)
1928年6月23日 - 2007年7月19日
兵庫県多紀郡篠山町(現・篠山市)出身。京都大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授。文化功労者。元文化庁長官。1952年京都大学理学部数学科卒業後、京都大学大学院で心理学を学びつつ、数学の高校教諭を兼業した。
天理大学で助教授時代にユング研究所に滞在し、ユング派分析家の資格を取得。日本における分析心理学の普及と実践に邁進。箱庭療法導入者としても知られる。欧米の心理療法を日本文化に根ざす仕方で導入を試みており、日本論・日本文化論の著作も多い。
主な受賞歴に、1982年『昔話と日本人の心』で大佛次郎賞、1988年『明恵 夢を生きる』で新潮学芸賞、1992年日本心理臨床学会賞受賞、1996年NHK放送文化賞をそれぞれ受賞。1995年紫綬褒章、1998年朝日賞、2000年文化功労者顕彰。
なお2012年に一般財団法人河合隼雄財団が設立されており、そこで本人の名を冠した「河合隼雄物語賞・学芸賞」が設けられている。

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