センダックの絵本論

制作 : Maurice Sendak  脇 明子  島 多代 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 92
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000011945

感想・レビュー・書評

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  • ディズニーを含め、今や古典となった作品に対する認識を新たにする。

    個々の作家に対しての評論は一読の価値があるが、本書で絵本という「メディア」に対するセンダック独自の考えが述べられいるわけではないので、注意が必要。

    ・ロタール・メッゲンドルファー(Lothar Meggendorfer:1847-1925)仕掛け絵本の巨匠。
    ・ウィンザー・マッケイと私は同じ主人に、すなわち自分の中の子どもに仕えている。私たちは、子ども時代の記憶によってではなく、押し潰され、せきたてられていた感情の記憶に従って描いている。
    ・秩序を持ち、堅く結ばれたこの家族の感覚こそ、ババールの真髄。
    ・ディズニーは古典を改悪していない。
    ・子どもたちは恐怖、怒り、憎しみ、欲求不満などの感情に常に脅かされている。こうした感情は、どれも子どもたちの日常生活に普通に見られるものだが、彼らはそれを制御できない危険な力として味わうほかない。すおした力をなんとか飼い慣らしていくために、空想に向かう。
    ・子どもに人生は「輪になって踊ろ」がどこまでも続くようなものだと思い込ませようとするほうが、よほどゆがんでいる。
    ・子ども時代について感傷的なにせの記憶を持っているおとなたち。

  • どの分野にも哲学者がいる。彼もまたその一人。

  • 絶版。なのに地元の図書館にあるの不思議でしょうがない…。
    これ読んで、絵本の見る視点が変わってもっと絵本がおもしろくなった。
    中身もやけど表紙が素敵です。

  • 図書館で借りました。

  • 20世紀を代表する絵本作家と評されるセンダックが,絵本の祖コールデコットからディズニーや同時代の若いイラストレーターまで,自身の創作活動に直接間接に影響を与えた人々について,折にふれ率直に語った名評論.

  • 20世紀を代表する絵本作家と評されるセンダックが,絵本の祖コールデコットからディズニー
    や同時代の若いイラストレーターまで,自身の創作活動に直接間接に影響を与えた人々に
    ついて,折にふれ率直に語った名評論

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著者プロフィール

1928年三人兄弟の末っ子としてニューヨークで生まれる。子どものころ病弱だったせいもあり、本をたくさん読んで育つ。高校在学中からイラストレーターとして活躍し始め、アート・スチューデント・リーグでさらに美術を学ぶ。1947年、19歳のときに初めての作品を出版。1964年には代表作『かいじゅうたちのいるところ』(富山房)でコールデコット賞を受賞、1970年にはそのすばらしい業績に対し、アメリカ人としては初めて国際アンデルセン賞を受賞している。1983年には全米図書館協会からローラ・インガルス・ワイルダー賞を受賞。また1996年には米国民芸術勲章を授与された。その作品は世界中で愛され、日本でもほとんどすべての作品が翻訳されている。また、絵本ばかりでなく、舞台やアニメーションなど幅広い分野で輝かしい業績を残している。2012年没。

「2014年 『くま! くま! くまだらけ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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