センダックの絵本論

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000011945

作品紹介・あらすじ

20世紀を代表する絵本作家と評されるセンダックが、自身の創作活動の源泉となった先人たちの作品や同時代のイラストレーターについて率直に語り、また19世紀以降の絵本の潮流をスケッチする。センダックの鋭い感性がとらえた絵本の本質。

感想・レビュー・書評

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  • すべてセンダック自身によって書かれたあるいは語られた32の評論や談話

    大好きな絵本作家さん
    はじめて知ったセンダック自身の考えやお話し
    ずっとずぅーっと子どもの心を忘れずに生きた人だったのかなー
    だから、あんなに素敵なお話し(絵本)を作れたのかなー
    と感じた
    何か感慨深い

  • ディズニーを含め、今や古典となった作品に対する認識を新たにする。

    個々の作家に対しての評論は一読の価値があるが、本書で絵本という「メディア」に対するセンダック独自の考えが述べられいるわけではないので、注意が必要。

    ・ロタール・メッゲンドルファー(Lothar Meggendorfer:1847-1925)仕掛け絵本の巨匠。
    ・ウィンザー・マッケイと私は同じ主人に、すなわち自分の中の子どもに仕えている。私たちは、子ども時代の記憶によってではなく、押し潰され、せきたてられていた感情の記憶に従って描いている。
    ・秩序を持ち、堅く結ばれたこの家族の感覚こそ、ババールの真髄。
    ・ディズニーは古典を改悪していない。
    ・子どもたちは恐怖、怒り、憎しみ、欲求不満などの感情に常に脅かされている。こうした感情は、どれも子どもたちの日常生活に普通に見られるものだが、彼らはそれを制御できない危険な力として味わうほかない。すおした力をなんとか飼い慣らしていくために、空想に向かう。
    ・子どもに人生は「輪になって踊ろ」がどこまでも続くようなものだと思い込ませようとするほうが、よほどゆがんでいる。
    ・子ども時代について感傷的なにせの記憶を持っているおとなたち。

  • どの分野にも哲学者がいる。彼もまたその一人。

  • 絶版。なのに地元の図書館にあるの不思議でしょうがない…。
    これ読んで、絵本の見る視点が変わってもっと絵本がおもしろくなった。
    中身もやけど表紙が素敵です。

  • 図書館で借りました。

  • 20世紀を代表する絵本作家と評されるセンダックが,絵本の祖コールデコットからディズニーや同時代の若いイラストレーターまで,自身の創作活動に直接間接に影響を与えた人々について,折にふれ率直に語った名評論.

  • 20世紀を代表する絵本作家と評されるセンダックが,絵本の祖コールデコットからディズニー
    や同時代の若いイラストレーターまで,自身の創作活動に直接間接に影響を与えた人々に
    ついて,折にふれ率直に語った名評論

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著者プロフィール

1928年アメリカ ニューヨーク生まれ。絵本作家。
アート・スチューデンツ・リーグに学ぶ。『かいじゅうたちのいるところ』(冨山房)でコールデコット賞を受賞、その他『まよなかのだいどころ』『まどのそとのそのまたむこう』(冨山房)、『ロージーちゃんのひみつ』(偕成社)、『そんなときなんていう?』(岩波書店刊)、『くつがあったらなにをする?』(福音館書店刊)、『ミリー』(ほるぷ出版)他多数の作品がある。国際アンデルセン賞、ローラ・インガルス・ワイルダー賞、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞などを受賞。

「2020年 『かいじゅうたちのいるところ WHERE THE WILD THINGS ARE』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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