岩波文庫的 月の満ち欠け

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000014113

作品紹介・あらすじ

直木賞受賞作待望の文庫化!

あたしは,月のように死んで,生まれ変わる――この七歳の娘が,いまは亡き我が子? いまは亡き妻? いまは亡き恋人? そうでないなら,はたしてこの子は何者なのか? 三人の男と一人の女の,三十余年におよぶ人生,その過ぎし日々が交錯し,幾重にも織り込まれてゆく,この数奇なる愛の軌跡.プロフェッショナルの仕事であると選考委員たちを唸らせた第一五七回直木賞受賞作,待望の文庫化.(特別寄稿:伊坂幸太郎)

感想・レビュー・書評

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  • 第157回直木賞受賞作品。
    生まれ変わりのファンタジー&恋愛ストーリ。
    一途な瑠璃の想いが感じられますが、正直違和感ある展開です。

    導入部は、なんだかよくわからない展開でした。事故で無くなった妻と娘。その娘の生まれ変わりと思われる幼い少女とその母親との面会のシーンから始まります。

    読み進めていって、その生まれ変わりの事象や、その想いが徐々に明らかになっていきます。

    とても話の展開がうまい!

    瑠璃の数奇な生まれ変わり人生。
    しかし、なんで、そんなに死んじゃうの?(笑)
    生まれ変わっても、思い続ける一人の男。その男と会うために起こす行動。しかし、そのたびに何故か死んじゃうのね。

    生まれ変わって逢いたいと思い続ける女性の想いが伝わる良い話なんだけど、ちょっと違和感ありました。

    そして、その生まれ変わりは、娘だけでなく、亡き妻も?
    でも、その年の差どうすんのよ!ってやっぱり突っ込みたくなります。

    何ともファンタジー恋愛を理解しない中年オヤジです(笑)

    不思議な物語で、楽しめます。

  • とても不思議なお話。面白かった。
    バラバラだったストーリーがだんだん一つに繋がっていくのは怖かったが、結末が気になり一気読みだった。
    肝心の瑠璃さんが私はあまり好きではなかったので、(影のある思わせぶりな女性ってどうもね)どちらかと言うと三角さんに幸せになって欲しくて読んでいた感じ。

    格式高い岩波文庫の装丁・・・のパロディ!?
    タイトルも「岩波文庫“的” 月の満ち欠け」なんて、ユーモア溢れる試み。伊坂さんの型破りな解説もとてもいい。
    中身だけでなく一冊まるごと楽しませてもらいました。

  • 読み始めは、道ならぬ恋をした大学生の、思い詰めた、でもとてもピュアな、誰もが一度経験する初恋の熱い熱い物語でした。
    でも、これは誰もが経験するお話ではなかった。
    大学生のアキヒコと人妻の瑠璃。
    瑠璃は何度も生まれ変わり、その度にアキヒコに会いに行こうとする。
    生まれ変わり、前世の記憶‥‥ある意味奇想天外なお話なのですが、なんとなく分かる気もします。
    私の母は身内の命日や月命日なんかに、『今日、やけにまとわりついてくる虫がいた。きっと○○が会いに来たんだと思う。会いに来てくれたんだね、と言ったらスーッと窓から出て行った』なんてことをよく言います。こんなことを小さい頃からよく聞いていたので、こんなお話もあるかもしれないな、とスッと物語に入っていくことができました。
    それに、最近飼い始めたワンちゃんが亡くなった身内になんとなく似ている気がしているんですよね。なんだか困らせられる、あーいうところとか、こーいうところとか、うまく言えないんだけど似てるんだよなぁ。ご縁があって我が家にやって来たのかなぁ、なんて思うのです。
    そう思うとこのお話みたいなこと、もしかしたら気付かないだけで近くに色々あるのかもしれません。
    ちなみに瑠璃さんの名前の由来、“瑠璃も玻璃も照らせば光る“、ドキッとしました。実は、私も我が子に同じ由来で同じ名前を考えたことがあります。でも、産まれたのは男の子だったので、実現しませんでしたが‥‥。

    • しずくさん
      こっとんさん、おはようございます!

      佐藤正午さんは長崎県の作家さんで、何度か挑戦しているのですが全くダメなんです・・・。でも、こっと...
      こっとんさん、おはようございます!

      佐藤正午さんは長崎県の作家さんで、何度か挑戦しているのですが全くダメなんです・・・。でも、こっとんさんのレビューを読んでいたら、再チャレンジしようかという気になりました。
      映画化もされているので、観るという手もありますし!
      2023/02/13
    • しずくさん
      書き忘れデス
      瑠璃のお名前が実現できなかったのは実に残念でしたね(^^♪
      書き忘れデス
      瑠璃のお名前が実現できなかったのは実に残念でしたね(^^♪
      2023/02/13
    • こっとんさん
      しずくさん、こんばんは。
      コメントありがとうございます♪
      佐藤正午さん、長崎の方だったのですね。
      同じ出身地の方って親近感が湧きますよね。
      ...
      しずくさん、こんばんは。
      コメントありがとうございます♪
      佐藤正午さん、長崎の方だったのですね。
      同じ出身地の方って親近感が湧きますよね。
      私は作家さんの生まれ年がついつい気になってしまうんですけどね。自分より年上か年下か、ついついチェックしてしまいますwww
      しずくさんは、佐藤正午さん苦手だったのですね。
      私は初読みの作家さんだったので、一冊めが相性が良くてラッキーでした。
      一冊めがピンと来ないと、そこでストップしちゃいますよね。そういう作家さん結構いますwww
      2023/02/13
  • 第157回(平成29年上半期)直木賞受賞作。

    最愛の人に再会するために、月の満ち欠けのように生と死を繰り返す美しくも切ない恋物語。

    ベテランの作家さんらしく、とにかくストーリーのつくりがうまいなあ、と。

    最愛の人を思い浮かべながら、泣いたり笑ったりしながら読んだ。
    ラストシーンは特に号泣もの。

    伊坂幸太郎さんの解説ではない特別寄稿もまた、とてもよい。

    • naonaonao16gさん
      試験まで2週間きってるのに小休止です笑

      わたしも教えてもらわないと気づかない格調の高さでした!笑

      個人的な事件…
      なんだろう、いい事件だ...
      試験まで2週間きってるのに小休止です笑

      わたしも教えてもらわないと気づかない格調の高さでした!笑

      個人的な事件…
      なんだろう、いい事件だといいな…

      たけさんはあんまり強く人を好きにならないですか?
      わたしは逆に強く人を好きになったり嫌いになったり、疲れます…
      2023/01/22
    • たけさん
      naonaoさん
      合格のためには小休止も必要ですよ!

      個人的な事件については、勿体ぶっておきます笑
      そのうちブクログ上で書くかもしれないし...
      naonaoさん
      合格のためには小休止も必要ですよ!

      個人的な事件については、勿体ぶっておきます笑
      そのうちブクログ上で書くかもしれないし、葬り去るかもしれません。

      人を強く好きになるかどうかは、瞬間最大風速的にはスーパー台風並みですが、嫌いも含めて持続力はあまりないかも…
      持続力がないと月の満ち欠けを引き起こすことはできない気がするんですよね。
      2023/01/22
    • naonaonao16gさん
      おはようございます!

      なるほど、勿体ぶっておく気持ち少しわかります!でも気になるなぁ…

      わたしは感情がジェットコースターのように動くタイ...
      おはようございます!

      なるほど、勿体ぶっておく気持ち少しわかります!でも気になるなぁ…

      わたしは感情がジェットコースターのように動くタイプなので…
      安定した気持ち=停滞って思っちゃうタイプなんですよね~
      普通の生活に飽きて刺激を求めがちなのはそのせいです爆
      2023/01/23
  • 途中から紙とペンを持ってきて、家系図を書きながら、必死で物語を追った。というか、すぐにこの作品の世界に入り込んでしまったので、必死、というよりかは、一心不乱、だ。

    佐藤正午さんを知ったのは、おそらく10年以上前、六本木にある青山ブックセンターで、「伊坂幸太郎の本棚」という、伊坂先生が好きだったり、影響を受けた作家さんや作品を集めたフェアが開催されていて、その棚を見た時だ。
    確か、そこで紹介されていたのは「ファイブ」という作品だった気がする。ずっと読みたい読みたいと思っていて、なかなか手に取ることもなく、結局、本作品が、初の佐藤正午さんの作品となりました。この作品も、伊坂先生が解説を書いていらっしゃらなかったら、手に取るのはいつのことになっていただろう。

    意外だったのは、最後の伊坂先生の解説で伊坂先生も書いていらっしゃる通り、小説以外の文章はそんなに得意ではないんだな、ということ。
    不器用ながらもそれを見せずに器用にこなす印象のある伊坂先生ですが、解説を読んで、どこか人間らしいその様子に、少し安心した自分がいました。

    作品について。
    さすが直木賞作品、というべきか。物語の構成は飽きさせないし、何より描写がとても美しく、繊細だった。特に、この作品のタイトル「月の満ち欠け」、その意味がわかったときは、ほくほくと、何かがやわらかく、わたしの中に降ってきたような、そんな感じがした。
    まるで夏目漱石が、ILoveYouを「月が綺麗ですね」と訳したような、そんな美しさと儚さ。それが詰まった作品でした。

    岩波文庫的、という岩波書店の遊びごころも相まって、とても素敵な作品となって、わたしの心に残りました。

    物語の中では、「それ」が起こるのはある年齢、という部分しか描かれていないけれど、今日、自宅出産した方の話を聞いて、お産のタイミングが月の満ち欠けや潮の満ち干きと大きく関係しているということを聞いて、もし、「それ」が起こったのが、満月や新月の日だったら、とてつもない奇跡で、決して人間が足を踏み入れてはいけないような、自然の聖域のようなものを感じて。

    わたしがもう一度、あの子に会いたいと強くのぞめば、誰かがあの子になって、わたしの前に現れるんだろうか。
    大人になったわたしを知らないわたしの父は、誰かの体を借りて、わたしの前に現れるんだろうか。
    もしくは、すでに誰かがあの子だったり、父だったり、するんだろうか。

  • 早世の少女が、恋する人を求めて、生まれ変わりを繰り返し時間を超えて愛情を貫こうとする、ファンタジー的な恋愛小説かなと思う。
    瑠璃という既婚女性が、不慮あるいは自死により電車事故で亡くなった。その時好きだった大学生に再び会うため四度生まれ変わる。
    “君にちかふ阿蘇の煙の絶ゆるとも萬葉集の歌ほろぶとも”という 吉井勇さんの短歌が挿入される。
    他、数種歌が使われている。登場人物達が、短歌に興味ありそうな感じには読めなかったから、歌から作品の着想があったのかな。
    生まれ変わり、元夫、元父親、産んでくれる母親等と、その時々の接点を持たせるエピソードがミスエリアスで、ファンタジーだけにしないところです。
    彼女が追い求める青年は、時間通りに年齢を重ねていく様子が、悲哀があって切ない。

  • んー…
    個人的に【生まれ変わり】=【感動】
    の方程式が自分に無いので、「ふ~ん…」となった

    実際にそういう現象があるのかはしらない
    あってもおかしくないと思う

    けどそれは
    自分の大事な人が居なくなり再会したら?!の話だと思う

    自分の子供が他人の生まれ変わりで、他人に会いたいと言い出したりしたら…それは素敵な話に思えますか?
    俺は思えないし

    なんなら自分の知り合いの生まれ変わりは居なくていい

    「なんかこの記憶…」「なんかこれ知ってる…」くらいでいいと思う

    生まれ変わりは、気持ちの整理する時くらいで良い

    知り合いの生まれ変わりいたなら
    今、一緒にいる人を大事にして
    と言いたくなる

    【盗んだバイクで走りだすぅ♪】
    自由を手に入れた、憧れる、共感すると思う人多いけど
    絶対にバイク盗まれた側の方が内容濃いと思う

    あくまでも【自由になれた気がした♪】言っちゃってるし
    【気がした】くらいで他人の人生変えてるのに…
    と思ってしまう

    これと同じ気が…

    ※だから結局俺が何を言いたいかって言うと…
    【中央分離帯がない道は、スピード落として中央にはみ出さないようにね!…この間車が緩いカーブから猛スピードで飛び出してきて死にかけたから…】って事!!

  • ーーあなたに会いたい。私に気づいてほしい。会えるまで私は何度でも生まれ変わるーー
    少しサスペンス要素あり。しかし根本は、一人の女性の切ないラブストーリーと思う。

    「もういちど生まれ変わる。月のように。いちど欠けた月がもういちど満ちるように。そしてあなたにサインを送る、そのサインに気づいたら、生まれ変わりを受けいれてほしい」
    …って詩みたい。きれいな言葉で、そして切ない。

    生まれ変わりに潜り込ませてもらった元々の彼女たちの魂はどこへ?、周りは混乱、生まれ変わるたびに相手と年の差が開くから気づいてもらうのは早めがいい、生まれ変わりはいつまで続くの?、私だったら……など気がかりはあるが、そんなことは考えず封印した方がいいくらい静かできれいな描写。ラストはじわっと込み上げるものがあった。
    宇宙かどこかにいて体がふわふわと浮くような不思議な読後感を残した。言葉や登場人物の心情を噛み締めながら、一人静かに読みたい本。
    章題やそのデザインにも注目したい(時計で一定の時刻を示している)。構成がうまく面白い。

    • なおなおさん
      いるかさん、地球っこさん、こちらでもまたまたこんにちは。

      地球っこさん、コメントをありがとうございます。
      私の拙いレビューではこの本の不思...
      いるかさん、地球っこさん、こちらでもまたまたこんにちは。

      地球っこさん、コメントをありがとうございます。
      私の拙いレビューではこの本の不思議な魅力的が伝わらないので、ぜひ読んでいただき、地球っこレビューに期待したいです(^.^)

      そしてそして「岩波文庫的」について。
      別紙に作者インタビューが挟まっております。それによると…
      ーーもともとは「的」ではなく「岩波文庫に」という無茶なリクエスト。面白いかなと思った。担当者に聞いたら「無理」とのことで、岩波文庫風の装丁で作れないか?という案でこうなったーー
      つまり作者の強い希望で、「岩波文庫的」という岩波文庫そっくりの装丁で刊行されることになった(←ネットからまる写し^^;)、ということです。
      この装丁、文学的でオシャレで、とても気に入っております(^_^)
      2022/07/19
    • 地球っこさん
      ほほぉー!
      そうなんだ。
      そういう意味の「岩波文庫的」なんですね。
      教えていただき、ありがとうございます♪
      うんうん、素敵な表紙ですね。
      ま...
      ほほぉー!
      そうなんだ。
      そういう意味の「岩波文庫的」なんですね。
      教えていただき、ありがとうございます♪
      うんうん、素敵な表紙ですね。
      ますます読んでみたくなっちゃいました(’-’*)♪
      2022/07/19
    • いるかさん
      なおなおさん 地球っこさん こんばんは。

      岩波文庫的 そうだったのですね。
      少し前に読んだので、あまり覚えていませんでした。
      自分...
      なおなおさん 地球っこさん こんばんは。

      岩波文庫的 そうだったのですね。
      少し前に読んだので、あまり覚えていませんでした。
      自分のレビューを見返すと、何度か読み返したいって。
      また読みたいと思います。。
      2022/07/19
  • これは読もうと決めていた。『図書10月号』の「こぼればなし」に、「岩波文庫的」という名称を使ったことの顛末を書いていたからである。初めての岩波書店の直木賞受賞作を、発行後2年半経っただけで「長い時間の評価に耐えた古典を収録する叢書に、みずみずしいこの作品を収録するのは尚早」ということで、「いたずら心で」で使ったらしい。(何故「的」の言葉を選んだのかというのはさて置き)そういう仕掛けは大好きなので、話のタネに読んで置こうと思っていた。ところが、予想以上に岩波書店はこの文庫本の発刊に力を入れていた。本屋で手に取ると、帯に『選考委員を唸らせた熟練の業が、「岩波文庫的」に颯爽と登場。』と岩波文庫的に難しい漢字を多用して煽っていたのだ。だけでなく、中に作者ミニインタビューの特別チラシまで入れているし、普段解説を書かないのに例外的に伊坂幸太郎が解説を書いていると思ったら、なんと『解説はお断りします』という編集者宛メール文をそのまま載せて解説の替わりにするというアクロバット式の解説を書いていた。

    読んだ。とーっても面白かった。アクロバット式の小説「的」な仕掛けが随所にある。

    メインの話は、小山内さんという還暦過ぎの男が、青森から東京駅に出向いて、ある人に会ってまた帰っていく間の2時間と少しのお話である。その間に登場人物たちの過去が次第に明らかになってくゆく。倒叙方式のサスペンスにもなるし、SFファンタジーにもなるが、そういうわかりやすい結末は排除している。「熟練の業」で余韻残る「お話」を作っていたのだ。

  • ミステリー、ホラー、ファンタジー。。。

    違いました、ただただ、壮大な愛の物語でした。

    普段ならきっと積極的に手には取らないジャンルですが、なんとなくどこの本屋さんでも平積みしてあるので気になっていました。
    はて?どういうこと?から始まる物語。ストーリーの進み方がとても魅力的でどんどん引き込まれて、次が気になって読む手が止められず一日で読み切りました。

    これは本当に、こういう話を読めるから小説は面白いと思える作品でした。

    現実的に考えると、瑠璃さんも三角さんもそして堅さんもきっとこれからが大変なんだろうなぁと思いましたが、それは、小説なので。この終わり方でよいのです。

    そして解説の伊坂さんも素敵でした。

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著者プロフィール

1955年長崎県佐世保市生まれ。『永遠の1/2』ですばる文学賞、『鳩の撃退法』で山田風太郎賞受賞。おもな著作に『リボルバー』『Y』『ジャンプ』など。

「2016年 『まるまる、フルーツ おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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