- Amazon.co.jp ・本 (638ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000015516
感想・レビュー・書評
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副題は「エンヴェル・パシャ 中東から中央アジアへ」。第一次世界大戦の敗北をうけて青年トルコ党幹部がヨーロッパに亡命してから、1922年8月、東ブハラの山中でバスマチの一員として戦死するまでのエンヴェル・パシャの足取りを伝記の体裁で追う。トルコの扱いをめぐって英仏と対抗しようとするドイツとソビエト・ロシアの思惑、状況の進展とともに次第にムスタファ・ケマルに傾いてゆくソビエトの選択の過程、トルキスタンにおけるトガンらとの交流は興味ぶかいが、主人公の地に足のつかない誇大妄想ぶりを愛妻家としてのエピソードで中和しようとする方針はいただけない。文献表・索引・地図・人物一覧あり。
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