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- 本 ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000015554
感想・レビュー・書評
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わが子を亡くした親たちが、どれほどの痛みに耐えて生き続けているか。
ありふれた安っぽい激励や慰めの言葉に、どれだけ傷ついているか。
わが命を賭けても守りたいわが子の「死」という現実に直面し、それでも生き続ける親の苦しみは、経験しない人が容易に理解できるものではない。
「あなたの気持ちはよくわかる」は、もっとも無礼な言葉だ。
「頑張って」「早く立ち直って」「泣いているとお子さんが成仏できないわよ」
そのような安易な声かけが、どれほど空虚に響くことか。
ひっそりと身を寄せ合って生き抜こうとする親の姿に、人間の究極の力を感じる。そして、そっと見守り続けてきた著者の控えめなまなざしは、どこまでも温かく穏やかだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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著者プロフィール
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