亡き子へ: 死別の悲しみを超えて綴るいのちへの証言

制作 : 若林 一美 
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000015554

作品紹介・あらすじ

編者自身が代表として関わる「ちいさな風の会」(子どもを亡くした親の会)の文集に寄せられた1200編以上のエッセイの中から80余編を収録。デス・スタディに長年携わってきた編者による解説を付す。愛する子を失った親の痛切な悲しみ、魂の叫びは読むもののこころを揺さぶらずにはいないだろう。いのちとは何か。なぜ生きるのか。そして悲しみは癒されるのか。日本人のこころの断面を「悲しみ」という視点から浮き彫りにする貴重な証言録。

感想・レビュー・書評

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  • わが子を亡くした親たちが、どれほどの痛みに耐えて生き続けているか。
    ありふれた安っぽい激励や慰めの言葉に、どれだけ傷ついているか。
    わが命を賭けても守りたいわが子の「死」という現実に直面し、それでも生き続ける親の苦しみは、経験しない人が容易に理解できるものではない。
    「あなたの気持ちはよくわかる」は、もっとも無礼な言葉だ。
    「頑張って」「早く立ち直って」「泣いているとお子さんが成仏できないわよ」
    そのような安易な声かけが、どれほど空虚に響くことか。
    ひっそりと身を寄せ合って生き抜こうとする親の姿に、人間の究極の力を感じる。そして、そっと見守り続けてきた著者の控えめなまなざしは、どこまでも温かく穏やかだ。

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