ニコライ遭難

著者 : 吉村昭
  • 岩波書店 (1993年9月16日発売)
3.43
  • (0)
  • (3)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
  • 本棚登録 :14
  • レビュー :1
  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000017008

作品紹介・あらすじ

明治24年5月11日、来日中の露国皇太子襲撃さる-明治日本を揺るがした大津事件。ニコライの長崎来航から、日露の緊張、裁判、そして犯人津田三蔵の死まで未公開記録を踏まえ、事件の全貌と歴史の核心に迫った待望の長編小説。

ニコライ遭難の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • ニコライ二世が、皇太子時代に訪日した際遭難した『大津事件』。
    淡々と、あまり感情的なものが挟まれずに物語が進んでゆくため、そういう作風に慣れてない身にはやや前半が退屈に感じられた。
    けれど、緊張の糸を張り巡らせながらも歓待しようとする日本側と、それを汲み取りにこやかに受ける皇太子の品のよさが、この作品に暖かなものを与えている気がします。
    興味深そうに日本の店を見て周る様子も微笑ましい。

    そして事件で一転する空気。
    一気に緊迫感が高まり、後半の、恐らく大津事件最大の焦点となった裁判模様には、結末を知っているとは言えドキドキするものが。

    当時の日露関係を、自分は長いこと誤解していたのかもしれない。そう思わせてくれる作品でした。

全1件中 1 - 1件を表示

ニコライ遭難のその他の作品

ニコライ遭難 Kindle版 ニコライ遭難 吉村昭

吉村昭の作品

ニコライ遭難はこんな本です

ツイートする