日本中世の経済構造

  • 岩波書店 (1996年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784000017244

みんなの感想まとめ

テーマは室町期の経済構造とその社会的背景であり、商人や職人、山賊、海賊の生態を古文書を基に推理しながら描写しています。詳細な分析を通じて、見えにくい中世の社会がどのように形成され、歴史が直線的ではない...

感想・レビュー・書評

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  • 室町期の社会構造について細部から語る。商人や職人、山賊、海賊の生態を古文書を手掛かりに推理していく様はとてもスリリングである。
    専門論文なので用語など難しい所は多々あるが、見えにくい室町期の社会を追い、そこから歴史が一直線に進んでいくものではないと論証するのは見事。
    中世の文書絶対主義が現代と見劣りしない紙幣や手形のようなシステムを作り出すも、近世に入りそれが崩れ去っていく。
    そこには信用というとても不可解なものが大きく関わっていることを知ると、紙幣すらなくなりつつある現代のデジタル化が砂上の楼閣のような脆いものに思えてしまう。
    日々の暮らしを過ごす人々が、社会の在り方の中で最善を、もしくは損をしないようにと行動する経済への心理はいつの世も変わらないことをこの本はよく教えてくれる。

  • 中世経済史の主要文献。発展段階論的枠組を批判し、単純な経済発展理解を相対化する。
    中世社会を「非近代」と評し、15世紀に経済的ピークを設定し、16世紀の断絶から「近代化」の出発を説く。

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著者プロフィール

東京大学教授

「2023年 『日本経済の歴史[第2版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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