日本人の心のゆくえ

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 35
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000017459

感想・レビュー・書評

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  • 河合隼雄さんの本を読むと、いつも「うーん」とうならされます。お顔を拝見すると「ふん?」と思ってしまいます。すごい存在感。ご兄弟そっくり。そして、お話を聞いていると「ふーん」とまたうなってしまうのです。
    今度の本は、この3年間日本に起こったいろいろな出来事を材料に、日本文化のかかえる病について論じられています。「阪神大震災」「オーム関連の事件」「神戸の少年による殺人事件」「いじめ」「おやじ刈り」「女子高生の援助交際」などなど。どの文章をとってみても、たくさんの人々とのかかわりの中から生まれてきたことばだから重みがあるのですね。21世紀、いったい日本人の心はどうなっていくのでしょうか。この国際化社会にそんな日本にこだわらなくても、と思われる方もいるかもしれません。でも、国際化社会だからこそ日本人として日本という国について、日本文化、日本人の心についてじっくり考えてみる必要があるのではないでしょうか。(文庫になってないのかな?)

  • ちょっと古い本。初版は1998年。したがってトピックも阪神大震災、援助交際、いじめ問題、オウム真理教、地下鉄サリン事件、…と最近はあまり聞かれなくなったものも多い。でもそれに対する河合隼雄さんの見解は鋭く、的を射ており、未だ普遍性と輝きを失っていない。内容はタイトルからも連想できるような「日本論」。

  • 西洋は父性原理、東洋は母性原理。家族とは。ネットワークアイデンティティ

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著者プロフィール

河合 隼雄(かわい はやお)
1928年6月23日 - 2007年7月19日
兵庫県多紀郡篠山町(現・篠山市)出身。京都大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授。文化功労者。元文化庁長官。1952年京都大学理学部数学科卒業後、京都大学大学院で心理学を学びつつ、数学の高校教諭を兼業した。
天理大学で助教授時代にユング研究所に滞在し、ユング派分析家の資格を取得。日本における分析心理学の普及と実践に邁進。箱庭療法導入者としても知られる。欧米の心理療法を日本文化に根ざす仕方で導入を試みており、日本論・日本文化論の著作も多い。
主な受賞歴に、1982年『昔話と日本人の心』で大佛次郎賞、1988年『明恵 夢を生きる』で新潮学芸賞、1992年日本心理臨床学会賞受賞、1996年NHK放送文化賞をそれぞれ受賞。1995年紫綬褒章、1998年朝日賞、2000年文化功労者顕彰。
なお2012年に一般財団法人河合隼雄財団が設立されており、そこで本人の名を冠した「河合隼雄物語賞・学芸賞」が設けられている。

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