ネアンデルタール・ミッション―発掘から復活へフィールドからの挑戦

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000017947

作品紹介・あらすじ

人類の来歴の謎を求めて掘り続けて30年。シリアの洞窟で、ついにネアンデルタールの完全人骨を発掘した。かれらの全体像に迫りたいとの情熱が、先端科学を総動員した総合研究によって人骨から人体を復元し、コンピュータ上での歩行を実現させた。発掘から復元まで、現場の第一線に立った科学者が書き下ろした、人類史の謎に迫る壮大な記録。フィールド・サイエンスからの発想を原点とした、人類の叡知の結晶。

感想・レビュー・書評

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  • 2000年刊行。著者は日本文化研究センター教授。ホモ・サピエンスに最も近い人類ネアンデルタール人。一般にヨーロッパが主戦場だったネアンデルタール人の発掘であるが、本書は西アジア(シリアなど)での発掘で得られた動物化石・石器製造場・種子化石、さらには子供の復元作業などを通じ、ネアンデルタール人の文化的な側面と発掘の実像を明らかにする。そして、それにも増して、ホモ・サピエンスのみならず、ネアンデルタール人の大陸間の移動・踏破の痕跡たる西アジア遺跡の意義も明らかにしていく。

  • 赤沢さんのほとんどがネアンデルタール人の発掘作業のドキュメンタリー的な内容です。
    ですが、その語り口から、その土地での人々と接することでしかわからない、その土地の歴史や物の考え方、とらえ方などが行間にでているようにも私には思えます。
    2009年夜間スクーリング『人類学』の参考本なのでよんでいます。
    こんなにおもしろいとはおもわなかったです。

    歴史的な内容という観点ではないので、そこを求められる人は読むには値しないかと思います。

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