120話の話が、掲載されている。
京大の医学部を卒業し、鳥取赤十字病院の内科部長を経て、その後、ホスピスを行う、「野の花診療所」に勤務された徳永進氏の本である。
人間の治癒されるのは医療技術だけでない。
患者と医師、親子、夫婦、の間の中に葛藤と共鳴で、処方箋が出て来ることもあり、人の最後の喜びも伺う事が出来る。
大事に出来る時間こそ、そのわずかに瞬間に、大事なものが見える事がある。
老いてあの世へ行くのは道理であるが、なんの神様の悪戯か、病気であの世に呼ばれる事もあり、その残りの命の火をどのように灯し終えるか!
この本では、皆安らかに、最後を看取って貰えている。
その事に安堵していt、本を閉じたのだが、・・・
先日、富田林での2歳の子供の熱中症死亡事故!の報道で、若い祖母が、USJに、遊びにいて、家に置きっぱなしの幼き孫が、亡くなった事件である。
日にちを追うごとに、その放置の仕方が露わに報道されて来た。
ベビーベッドサークルのベッドを外して、その周りをいあ覆い、その上に蓋をして監禁していたと、・・・
翌日には、手足を粘着テープで、縛っていたと、・・・
そして、食事と風呂以外は、そのベビーサークルから2年間出さなかったと、・・・・
身の毛をよだつような孫への仕打ち。
この子供は、生まれて殆ど愛情のない生活と、暗闇の中で育って、死んでいったのかと思うと、やり消えない思い出、涙する。
この本の中で、シャボン玉の歌が、出て来る。
シャボン玉 飛んだ、生まれてすぐに消えた・・・をふと、頭の中に浮かんでしまった。
ほんの登場する患者は、最後にスイカを食べたいというと、数滴でも、自分の好きなものを口に出来たのに、この幼子は、水1滴も飲めずに亡くなった。
何と痛ましい!!!
老いて、皆に見守られて、あの世へ行ける身は、幸せなのだ、つくづく思えた事件と、この本である。