野の花あったか話

  • 岩波書店 (2015年6月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (152ページ) / ISBN・EAN: 9784000018234

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  • 120話の話が、掲載されている。
    京大の医学部を卒業し、鳥取赤十字病院の内科部長を経て、その後、ホスピスを行う、「野の花診療所」に勤務された徳永進氏の本である。

    人間の治癒されるのは医療技術だけでない。
    患者と医師、親子、夫婦、の間の中に葛藤と共鳴で、処方箋が出て来ることもあり、人の最後の喜びも伺う事が出来る。

    大事に出来る時間こそ、そのわずかに瞬間に、大事なものが見える事がある。
    老いてあの世へ行くのは道理であるが、なんの神様の悪戯か、病気であの世に呼ばれる事もあり、その残りの命の火をどのように灯し終えるか!

    この本では、皆安らかに、最後を看取って貰えている。
    その事に安堵していt、本を閉じたのだが、・・・

    先日、富田林での2歳の子供の熱中症死亡事故!の報道で、若い祖母が、USJに、遊びにいて、家に置きっぱなしの幼き孫が、亡くなった事件である。
    日にちを追うごとに、その放置の仕方が露わに報道されて来た。
    ベビーベッドサークルのベッドを外して、その周りをいあ覆い、その上に蓋をして監禁していたと、・・・
    翌日には、手足を粘着テープで、縛っていたと、・・・
    そして、食事と風呂以外は、そのベビーサークルから2年間出さなかったと、・・・・
    身の毛をよだつような孫への仕打ち。
    この子供は、生まれて殆ど愛情のない生活と、暗闇の中で育って、死んでいったのかと思うと、やり消えない思い出、涙する。
    この本の中で、シャボン玉の歌が、出て来る。
    シャボン玉 飛んだ、生まれてすぐに消えた・・・をふと、頭の中に浮かんでしまった。
    ほんの登場する患者は、最後にスイカを食べたいというと、数滴でも、自分の好きなものを口に出来たのに、この幼子は、水1滴も飲めずに亡くなった。
    何と痛ましい!!!

    老いて、皆に見守られて、あの世へ行ける身は、幸せなのだ、つくづく思えた事件と、この本である。

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著者プロフィール

徳永 進(トクナガ ススム)
1948年、鳥取県に生まれる。1974年、京都大学医学部卒業。
現在、鳥取赤十字病院内科医。
◎おもな著書
『死の中の笑み』『隔離』『死のリハーサル』(以上、ゆみる出版)
『臨終に吹く風』(新興医学出版)
『話しことばの看護論』(看護の科学社)

「2025年 『病室 教室への伝言【POD版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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